聴くと元気になれるアーティスト
aikoの歌は、日常の何気ない風景や出来事を描きながら、恋する女性の気持ちをリアルに描いています。その点に魅力があるため長く支持されてきています。
さらにメロディやリズムは極めて独創的で、聴く者をグイグイと惹きつけてやみません。 とりわけ、「ボーイフレンド」や出世作となった「花火」などはそれまでJ-POPになかった極めてオリジナリティに溢れたメロディラインとリズムを持った楽曲だと言えます。さらにこの2曲の詞もあまり耳にしたことのないものでした。そういった美点によってaikoはJ-POPを代表する歌手の1人となったのです。その後、aikoのメロディラインは落ち着いた感じのものになりましたが、詞はやはり独創的です。しかし、それでいてこんなことあるあるといった感想を抱かせるところがaikoの曲が人々を惹きつけてやまない点でしょう。
言ってみれば、aikoの歌は普通の女性と等身大の女性を歌の主人公として登場させ、その相手の男性へのさまざまな想いを語らせるところに優れた点があり、その点でかつてそのような歌を作って人気を集めた森高千里と似たところがあります。
彼女たちが登場するまでのJ-POPに出てくる女性たちは少しハイソサエティな感じのする人物が多かったのですが、時代が変わって等身大の人物が親しみを感じられる存在として愛されるようになったということですね。即ち、aikoの歌には普遍性があるのです。