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ほんとにダメ男。
主役のランディは本当にダメ男で、私も娘なら嫌だろうなと思います。好きは好きなんだけど、そのせいで裏切られたとき本当に悲しいです。娘とも仲直りしたかったのに約束をすっぽかしてしまったり、女に振られたことでボロボロになったり、酷い男ですが、どこか憎めない感じでした。
また、自分にはプロレスしかないと気がつくところが良いです。体のことを思うと、良くないことだけど、その世界でしか生きられない人っていると思うし、それで死んでも本望なのでしょう。
私はプロレスはあまり見たことがないのですが、プロレス好きな人も多いし、たしかに試合は見ていて面白いものでした。本作のプロレスシーンも流血とかあって派手で良かったです。選手同士がどうするか事前に決めていたりして、それは移していいところか?とか思ったけど、敵は敵だけど一緒に試合を作るエンターテイメント仲間なのでしょう。そういうところも良かったです。
主演のミッキー・ローグはまさに落ちぶれたおじさんで、役にピッタリでした。落ちぶれているけど、おじさんだけど試合となれば若手に負けない、誰よりも観客を沸かせられるというところが感動的です。こんな年寄りになりたいとさえ思いました。