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歴史的に正しい。
実は結構、歴史に忠実な演出をしていて、三谷さんの歴史オタクぶりもわかる作品でした。たしかに、三谷さんの昔のラジオとか聞くと歴史の話をよくしていたから、本人もすごく楽しく作ったんじゃないかなと思います。その楽しく細かい演出をしているのがこちらにも伝わって、なかなかおもしろかったです。そんな爆笑とかはないけど、なんかクスっと笑えてしまいます。顔つきとかをいろいろ細工しているのはちょっとやりすぎだなとも思いますが、秀吉はほんとに耳が出かかったようですし、織田家も鼻に特徴があったようです。そういうところを真似すると、物まね芸人のようだと思われる方もいると思いますが、そうすることでリアリティが増して面白いと思います。秀吉は、なんとなく策士ってイメージがあったけど、それを彷彿させるところがいっぱいあって、この策略はうまくいくのかなとドキドキしました。実際の大オチってのは歴史的に決まっているから、最後にどっちが勝つかはわかってるんだけど、それまでの過程がおもしろかったです。あと、海での場面があるのですが、三谷さんが冬に夏の場面を撮るのに最適な場所は海だみたいな裏話をしていて、ああ、これがその場面かと楽しく見させていただけました。