勧善懲悪なんかで決して収まらない。究極の選択を突きつけて人間の本性を暴く悪魔VSダークヒーローの金字塔
何度見ても面白いし、歳をとればとるほどこの映画の重厚さを思い知らされます。
※この映画はDCコミックスのアメコミヒーロー「バットマン」の活躍を描いた物語です。
※前作の「バットマンビギンズ」を見てると更に面白いこと間違いなしです(勿論、本編だけでも驚異の面白さです)
前作でマフィアと警察の汚職にまみれた治安最低都市ゴッサムシティに平和をもたらしたバットマン。
ですが、なんと追い込まれたマフィアたちはある男にバットマン殺害を依頼するという話なのですが…
マフィアたちが依頼した男が原作でも超有名な悪役ジョーカー。顔面を白塗りにし、口が裂け、特徴的な笑い声、見るからに異常者という感じです。そして、バットマンへの攻撃もねちっこく異常…とんでもなく狂気に歪んだ犯罪を繰り返します。
本作はとにかく究極の選択をこのジョーカーから突きつけられます。
最愛の人を救うか?ゴッサムシティの為になる人を救うか?
自分が助かるために受刑者を見殺しにするか?
生きて怪物になるか?死んで英雄となるか?
生死に関わる究極の選択を突きつけることで人間の本性を暴こうとするジョーカーと犯罪を犯してでも街の平和に貢献するバットマン。
犯罪者の心理・目的を利用して今まで戦ってきたバットマンにとって、お金でもなく名誉でもなく、ただ世界が燃える様を楽しみたいジョーカーにまぁ作中ずっと苦しめられるんです。
もうとんでもなくわくわくしませんか?ここまで読んで少しでもわくわくしたらこの作品にドハマリ間違いなしです。
正義のヒーローよりも悪役が好き、勧善懲悪が苦手、リアルなヒーロー像、ダークヒーロー
こういったキーワードが好きな人は間違いございません。
究極の悪が極まるダークヒーローの最高傑作だと私は思います。