ロッキー
正にアメリカン・ドリームを実現した映画。シルベスタ・スタローンという売れない2流の俳優が自ら脚本を書いて映画会社に持ち込んだ。しかし会社は拒否。それはそう。売れない2流の俳優が持ち込んでもそう簡単にはいくはずがない。だがこの男自身だけは自分を1流と信じて、とうとう会社を説得してしまう。しかし映画は低予算、スタッフ・キャストほとんど無名。そろいも揃ってハングリー精神の塊で失うものなど何もない。2流のプライドをかけて作った映画には魂がこもっていた。ハリウッド相手に勝負をしてものの見事に勝利。映画は世界的にメガ・ヒットし一躍時の人になってしまったスタローン。その後の活躍は飛ぶ鳥を落とす勢いで監督にまで手を広げ、映画はシリーズ化いまだに新作が作られている。
チンピラと紙一重の名もなき無名のボクサー、ロッキー・バルボアに突然世界戦の話が持ち上がる。世界チャンプと無名の2流ボクサー、それは正に考えられないような対戦。何があったか知らないが、ボクシング界の裏事情…複雑怪奇。黒人の世界チャンプ対白人の無名ボクサー、ちらっと人種問題を絡めながら、マスコミがあおりまくる。マスコミのいやらしさを盛り込んで、映画は怒涛のクライマックスへ。感動のラスト。必見作。