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涙なしでは読破できない
時は紀元前戦乱の世。悠久の大地を群雄割拠していた国々があった。互いに勢力を争う、亜国・土国・黄国・曾国。
亜国の正室の子として生まれた女の子である亜姫が主人公です。
亜国の王女・亜姫(あき)が、悲運な星のもとに生まれながらも逆境に立ち向かい、戦乱の世を強く生き抜くさまが描かれています。
主人公は祖国の姫でありながら冷遇され、病弱な母親の世話をしながら明るく生きる姫のもとに、ある時、金の髪と天の色を持つ奴隷の少年と出会い、
境遇の違いを越えて、強い絆で結ばれていく。
妾の土妃の戦略により、亜姫の病弱な母(亜国の正妃・黄妃)は毒殺され、亜姫は黄国に人質として送られる事に。
黄国では、妻を殺した国から帰還した姫を密偵者として扱い、結局、祖国からも逃げることになる。
奴隷の少年と二人、母国への帰国を夢見て、強くたくましく成長していくお話。
国を背負い、民を背負い、迷いながらも勇猛果敢に立ちふるまう亜姫と、そんな彼女を幼いころからそばで守り、一途に想い続ける奴隷の薄星。
ふたりの恋の結末に待ち受けるのは幸せなのか、それとも……。
そして、亜姫が願ったあるべき国家の姿とは?古代の国々を舞台に、ひとりの女の切なくも美しい物語が紡がれます。