デスノート(2006年映画版)感想
2006年に公開された映画作品で、週刊少年ジャンプ連載の「デスノート」を原作とし、邦画史上初の前後編として制作された作品としても話題となりました。
前後編という構成のため、本作も原作では比較的前半戦に当たるエピソードを中心に描かれ、最後に主人公にして大量殺人を犯す夜神月とその宿敵となる世界的名探偵Lとの接触で後編へ続く流れとなっています。
原作漫画付き実写映画化では避けられない一部のキャラクターの設定変更等に関してはスタート当初は高校生だった月が最初から大学生で、本作で数奇な運命を辿る月の恋人・秋野詩織というオリジナルキャラクターが登場したり、原作で月に利用されてしまうFBI捜査官レイが本来は外国人だったのが諸事情で細川茂樹氏が演じる日本人になってたりと幾つかの点はありますが、本作に関しては比較的些細な印象で、元々本作は死神や風変わりなL以外は比較的リアルな作風だったので、驚く程原作からの再現度が高い作品となっていました。
キャスト面では月役に藤原竜也氏、月の父・総一郎役で鹿賀丈志氏と豪華なキャスティングもさることながら、Lの浮世離れしたキャラクターを見事に演じきった松山ケンイチ氏の出世作としても有名になった作品となりました。