安易にひっつかないのがいい。
オードリー・ヘップバーンはすごく綺麗だし、可愛らしいと思いました。また、髪を切るところとかそんな長いシーンではないけど切ない感じで、すごい大事な髪なのに切ったんだな、そこまでして外に出たかったんだなとかいろいろ考えさせられました。でも、短い方がかわいいです。
お姫様と庶民の恋って描かれすぎていると思いますが、やはりこれは最上級の一つですね。男が最初、他の目的で近づいてきてるってとこがいいです。なのにどんとん惹かれてしまう自分、でもどうしようもない、だって相手はお姫様だもんってのがいいです。そりゃあ、身分違いでも好き同士ならとも思いますけど、それは安易な描き方で、そうじゃないところがこの映画の素晴らしいところだなと思いました。王女としての責任もあるし、実際はそんな簡単なものではないのです。それでも、中立ではいられなかったから出たセリフもあり、なんとも甘く切ない話だなと思いました。
白黒映画ですが、すごく綺麗な映像に見えました。カラーだとどうなのでしょうか。カラーでも見たいような、白黒の方がいいような、不思議な感覚です。この映画を見て、ローマに行った人もいるんだろうなと思います。私もすごくローマに行きたくなりました。