10
タイトルなし
「カードキャプターさくら」の連載20周年記念として、"なかよし"でスタートした新章。前作で「クロウカード」をすべて「さくらカード」に変え、クロウカードの生みの親であるクロウ・リードを超える魔力を持ったさくら。
今作では、その「さくらカード」が夢の中ですべて透明になってしまうところから始まります。夢の中でさくらが手にした「夢の杖」が実際にさくらの手元に現れると同時に、新たなカードをめぐる不思議な出来事が起こり始めます。
クリアカード編の魅力は、なんといっても友枝中学校の1年生になったさくらと、香港から帰ってきた小狼が再会して、毎回のようにほほえましいシーンが見られることです。前作で両思いになったさくらと小狼の可愛いシーンが見たいファンは必見です。知世をはじめとする友枝小学校の仲間たちも、変わらないキャラクターで癒されます!
また、前作以上に謎に満ちた展開も、読者の推理をかきたてるものになっています。今回新たに登場した転校生、詩乃本秋穂が手にする「時計の国のアリス」の本、また秋穂の世話役であるユナ・D・海渡の存在が鍵になってきます。さくらは新しいカードを封印、ではなく「固着」していくことで、ハッピーエンドに進んでいくのか、まだまだ見逃せない展開です。