少女漫画っぽくない漫画
羅川真里茂先生の作品で、主人公榎木拓也君とその弟、実君が主人公の漫画で、お母さんがいない2人に対して、拓也君は、お母さんがいる家庭に羨ましさを感じたりしながらも、お兄ちゃんらしく、実君の面倒を見ていくほのぼのストーリーです。
ただ、拓也君は小学生なので、自分も友達のように遊びたいし、お母さんにも甘えたい、そんな葛藤を持ちながら、わがままな実君に振り回されるけど、やっぱりお兄ちゃんとして弟を大切にしていく姿が、父子家庭だけでなく、多くの人の心を打つと思います。
この作品は、少女漫画のイメージとは随分異なり、見方によっては少年漫画ともとれそうな内容が沢山あります。
登場人物は比較的男の子が多く、小学校なので、女の子も出てきますが、メインは拓也君中心です。
更に恋愛もありますが、等身大の小学生を描いているので、バレンタインデーやちょっとした告白をするというような、非常に可愛らしい内容です。
ただ、拓也君はとても良い子なんですが、あまりキャラが強くなく、拓也君の周囲の人間の方が印象は強めです。
拓也君のお友達のゴンちゃんや、クールな藤井君の方が印象深いです。
一応カテゴリーは少女漫画ですが、男性が読んでも、抵抗感なく読めると思います。