ワンダー 君は太陽 / Wonder

ワンダー 君は太陽 / Wonder

『ワンダー 君は太陽(Wonder)』とは2017年のアメリカ合衆国のドラマ映画。原作は、2012年に発表された新人作家R・J・パラシオの処女作「ワンダー」である。
外見からわかる先天性の障害がある少年が様々な困難に立ち向かい、周囲の考え方を変え、周りと共に成長していく。少年の視点だけでなく、複数の登場人物の視点が導入されている。「見た目ではなく中身を見る」という事の大切さを伝えている物語。

buraianm0のレビュー・評価・感想

レビューを書く
ワンダー 君は太陽 / Wonder
10

主人公だけじゃない

何度も涙が流れてきました。
予告やあらすじを読むだけでは主人公のアビーにスポットが当たってると思いがちですが、アビーの姉や友人たちなど、アビーの周囲の人物の目線も丁寧に描かれています。
そのため、見る側が登場人物の誰かに当てはまったり、共感できたりして、胸に迫るものがあると思います。
そして、その登場人物たちも良い人たちばかり。それぞれ失敗や悲しみ・不安を覚えた後、どうやって人と接するかを考えられるようなきっかけを持ち、それを糧に前に進んでいたり、すべてを包み込む優しさがあったり、人間らしい温かみある面々がアビーを包んでいます。
もし、この映画を“ハンディキャップを持った人のヒューマンドラマでしょ?”と思っているのなら、それは違います。自由でいることや、友達を作ること、学校の意義、家族の在り方など見失いがちな大切なものが見える映画です。人と違っていることをウィークポイントにしてはいけないという、学びも得ることができます。
見終わったとは、改めて身近な家族、友達などのお世話になっている皆に感謝して生きよう、と温かくも強くなれると思います。
私は一人で見ましたが、大切な人と一緒にいるのも素敵な時間になりますし、見終わった感想を言い合うのもきっと楽しいですよ。