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主人公だけじゃない
何度も涙が流れてきました。
予告やあらすじを読むだけでは主人公のアビーにスポットが当たってると思いがちですが、アビーの姉や友人たちなど、アビーの周囲の人物の目線も丁寧に描かれています。
そのため、見る側が登場人物の誰かに当てはまったり、共感できたりして、胸に迫るものがあると思います。
そして、その登場人物たちも良い人たちばかり。それぞれ失敗や悲しみ・不安を覚えた後、どうやって人と接するかを考えられるようなきっかけを持ち、それを糧に前に進んでいたり、すべてを包み込む優しさがあったり、人間らしい温かみある面々がアビーを包んでいます。
もし、この映画を“ハンディキャップを持った人のヒューマンドラマでしょ?”と思っているのなら、それは違います。自由でいることや、友達を作ること、学校の意義、家族の在り方など見失いがちな大切なものが見える映画です。人と違っていることをウィークポイントにしてはいけないという、学びも得ることができます。
見終わったとは、改めて身近な家族、友達などのお世話になっている皆に感謝して生きよう、と温かくも強くなれると思います。
私は一人で見ましたが、大切な人と一緒にいるのも素敵な時間になりますし、見終わった感想を言い合うのもきっと楽しいですよ。