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さすがのアカデミー賞4部門受賞作品
兼ねてから全世界で話題になっていたが、さすがにアカデミー賞で4部門を同時受賞した作品だけあるなと思いました。ストーリー性しかり、展開もまた順序立てており、無駄がなく、また、ムラがなく、全てにおいて素晴らしい映画と言えるでしょう。登場人物にも工夫があり、映画の中でしばしばドキドキすることも、ハラハラすることもでき、適度な緊張、かつ、リラックスできる場面が散りばめられていて良い意味で非常に刺激的でした。
前半は生い立ちというか、登場人物の紹介が行われながら(行われたという感覚はないが)事の展開が行われていくので、無理がなく楽しめます。
中盤から終盤にかけてもスリルなどにも欠けることなく、その映画の醍醐味が徐々に滲み出てくるので、飽きることも全くないです。あっという間に映画の最後まで時間が過ぎてしまいます。キャラクターも被ることなく、独創性に満ちており、それぞれが良い味を出していて本当に興味を持つことができます。
最初、怖いと思った神と言われし未知の生き物も、人間と同じ感情を持っているということが徐々にわかって、親しみが湧いてきました。全て終わった時に映画の最後が映画の最初に繋がっていると気付きましたが、そういう締め方にも十二分に満足しました。