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成功と挫折、ライバルとの熱い友情。戦わないバトル漫画「バクマン。」
バクマン。は週刊少年ジャンプで連載された大場つぐみ原作小畑健作画の少年漫画です。
亡くなった叔父を漫画家に持つ、普通を求める少年「真城最高」が、同級生の秀才「高木秋人」に「俺と組んで漫画家になってくれ!」と誘われるところから物語が始まります。一握りしか成功しない漫画の世界で、闘って命を落とした叔父を見ていた真城は初めは断るが、同じく一握りしか成功しない声優の世界に夢を抱く同級生で初恋の相手「亜豆美保」に、「自分の漫画がアニメになって、その声を亜豆が担当したときに結婚する」という約束をすることで漫画家の道を志します。しかし、彼らの道はそう甘いものではありません。同年代の天才の出現、同じく漫画家を志す人たちと漫画賞でのぶつかり合い。賞の獲得、そして敗北。なんとか連載する事ができても読者アンケートによる順位争い、毎週連載という自分との闘いが続きます。時にはコンビを解消する危機に陥ったり、夢への障害が立ちふさがったりしますが、何度も壁を越え、二人は無事結ばれます。そう、これはサクセスストーリーなんです。最後に幸せな未来が待っていると分かっていてもハラハラドキドキする展開は、王道の少年漫画と何ら変わりありません。邪道で王道な「バクマン。」、是非読んでみてください。