プラチナデータ

プラチナデータ

『プラチナデータ』とは、東野圭吾によるミステリー小説をもとに、2013年に日本で公開された映画作品である。最新のDNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%を目指す近未来の日本を舞台とした作品だ。当初犯人を追う立場だった警察庁特殊捜査機関の天才科学者が突如犯人として追われる立場となり、それをベテラン刑事が追うストーリーとなっている。派手な逃走アクションでは日本映画にはあまり見ない迫力あるシーンも満載だ。ミステリアスな人物達の本当の姿が暴かれていくところも魅力のひとつである。

huduki19141のレビュー・評価・感想

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プラチナデータ
9

近未来ミステリーの設定が面白く、豊富なアクションシーンも最高。

東野圭吾原作の小説の映画作品。
遺伝子によって犯人を特定するDNA捜査システムの開発によって、冤罪0を目指す近未来の日本が舞台。この近い未来に本当になるかもしれない、という絶妙な世界観が面白い。

システムの開発者・神楽は、いつも通りある事件のDNAを調べていると、自分が犯人という結果が表示される。警察も神楽を重要参考人として追跡するが、そのシステムに疑問を抱く刑事・浅間も神楽を追いかける。
ミステリーではあるが激しい逃亡シーンもあり、終始目が離せず、目まぐるしい展開がとても面白い。対立する両者ではあるが、互いにDNA捜査システムの真実、また真の正義を追いかける。
ここでキーとなるのが、実は神楽が二重人格である、ということ。神楽は「DNAはその人間のすべて」と言い放ちどこか冷たい印象を受けるが、その本人が二重人格である、という設定がまた作品にいい効果を与えている。
DNAだけでなく、システムに絡む黒い影や愛も描かれており、見ごたえたっぷりの作品。
物語自体はミステリーなため難しく、伏線も沢山あり一度見ただけではわからないと感じられるかもしれない。だからこそ、この作品は見るたびに見え方、感じ方が変わるため、色々な楽しみ方ができる映画だと思う。