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悲しい話
パン一つ盗んだだけであんなに長い間閉じ込められ、看守から虐待も受け、とても重い話でした。この映画は、アルカトラズで行われていた囚人への虐待を基に作られたそうですが、このようなことが本当に行われていたなんて、怖いなと思いました。虐待シーンは見ていられないものばかりなのですが、特に見ていられなかったのは、アキレス腱を切る場面です。怖かったです。看守役のゲイリー・オールドマンはさすがで、顔色ひとつ変えずに、アキレスを切ってました。きっと、囚人など人とは思ってなかったのでしょう。最後、この青年は助かって終わるのかなと思っていましたが、裁判には勝ったけど…という終わりでとても悲しくなりました。人生の半分近くを刑務所で過ごした青年ヘンリーには表情や動きに不自然なところがあって、虐待を受けたため、そうなってしまったんだなと思いました。ヘンリー役はケヴィン・ベーコンが演じていてすごく上手いと思いました。ケヴィン・ベーコンは結構面白い役を進んで受けているようで面白い役者さんだなと思います。ヘンリーの弁護士役のクリスチャン・スレーターも面白い役者さんだし、結構いい俳優陣の揃った映画でした。ちよっと見た後の後味はよくはないけど、好きな作品です。