様々なメディアミックス展開の中でも特に劇伴が素晴らしいアニメ
少年ジャンプに掲載され、実写映画、ドラマ、舞台化と様々なメディアミックス展開をされ、高い人気を誇る本コンテンツですが、TVアニメについても非常によく出来ていました。アニメは作画と演出、さらに声優さんの演技等などが合わさって実現される総合芸術ですが中でも今作で注目したいのが劇伴です。本作では、平野義久さん・タニウチヒデキさんという作曲家さん2名の競作にてBGMが作り出されています。主に、平野義久さんが作品の世界観を象徴する楽曲を、タニウチヒデキさんが個性的な各キャラクターのイメージを表現する曲を書かれており、どちらも非常に有効的に使用されています。また、アニメのサウンドトラックでありがちな、TVで使われた楽曲が収録されておらずガッカリということもなく、挿入歌も含め、ストーリーの進行に合わせて発売された3枚のサウンドトラックCDに余すことなく収録されています。
「Lのテーマ」はその名の通り、人気キャラクターの名探偵Lの活躍シーンで使用されますが、STORY.11「突入」内のLと捜査員の電話のやり取りのシーンでは曲の転調部分と相まって非常に緊迫感のあるシーンとなっています。また「Toward The Climax」では、STORY.37「新世界(最終話)」にてタイトル通り最終決戦に向かうシーンのカタルシスに満ちた曲となっています。他にもアニメだからこそ出来る演出に満ちたデスノートを是非、楽しんでいただければと思います。