男はつらいよ

男はつらいよ

『男はつらいよ』とは、山田洋次監督(一部作品除く)の映画シリーズおよびテレビドラマである。主演は渥美清。原作・脚本も山田洋二監督が手掛けている。
舞台は東京の葛飾柴又。帝釈天のそばにある「とらや」という団子屋の主人の甥で、テキ屋で旅回りをしている車寅次郎が主人公。主人公の妹のさくらは将来がさだまらない寅次郎を心配している。しかし少々非常識ではあるがロマンチストな寅次郎は旅先で好き放題しており、美しいヒロインに恋をして失恋をしては葛飾柴又に帰ってくる、というのがシリーズを通した基本的なストーリーである。
世界にも類を見ない全50作品の長寿シリーズであり、パロディやオマージュ作品を数多く生み出している。
原作者による主人公の幼少期を描いたスピンオフ小説『悪童 小説 寅次郎の告白』もまたテレビドラマ化された。渥美清の没後2年である1998年にはテレビアニメ『アニメ 男はつらいよ〜寅次郎忘れな草〜』が放送された。

mimiy5のレビュー・評価・感想

男はつらいよ
10

第1作目

男はつらいよシリーズの記念すべき第1作目です。みなさん、若くてびっくりします。特に寅さんは性格も若くて、冬子さんに失恋して泣いたり、後の方の作品より失恋に対してナイーブだなと思いました。仲良し夫婦であるさくらちゃんと博さんの馴れ初めの話でした。博さんが、3年間、さくらちゃんを見続けていたのはわかりましたが、一体、さくらちゃんはいつから博さんを意識していたのでしょうか。お見合いにはもともと乗り気ではなさそうでしたが、結局受けていたし、結構最近なのかもしれませんね。付き合いはなく、告白すぐ結婚っていうのもすごいなと思いますが、見合い結婚が多かった時代は案外、そういうのも多かったのかもしれません。結婚式での寅さんの奮闘ぶりも素敵でした。両親が突然きてびっくりの博さんにあの野郎どもがなんか言ったら俺がどうにかしてやるみたいなことをいう寅さんは頼もしいなと思います。そして、それだけ博さんの両親に文句を言ってたのに、いざ、彼らが博さんへの愛情深い挨拶をすると、泣いて、よかったなあといい、両親を認める寅さんはなんて素直でいい人なんだろうと思いました。この後、寅さんは何度も何度も映画化されますが、それにふさわしいステキな人だと思いました。