第1作目
男はつらいよシリーズの記念すべき第1作目です。みなさん、若くてびっくりします。特に寅さんは性格も若くて、冬子さんに失恋して泣いたり、後の方の作品より失恋に対してナイーブだなと思いました。仲良し夫婦であるさくらちゃんと博さんの馴れ初めの話でした。博さんが、3年間、さくらちゃんを見続けていたのはわかりましたが、一体、さくらちゃんはいつから博さんを意識していたのでしょうか。お見合いにはもともと乗り気ではなさそうでしたが、結局受けていたし、結構最近なのかもしれませんね。付き合いはなく、告白すぐ結婚っていうのもすごいなと思いますが、見合い結婚が多かった時代は案外、そういうのも多かったのかもしれません。結婚式での寅さんの奮闘ぶりも素敵でした。両親が突然きてびっくりの博さんにあの野郎どもがなんか言ったら俺がどうにかしてやるみたいなことをいう寅さんは頼もしいなと思います。そして、それだけ博さんの両親に文句を言ってたのに、いざ、彼らが博さんへの愛情深い挨拶をすると、泣いて、よかったなあといい、両親を認める寅さんはなんて素直でいい人なんだろうと思いました。この後、寅さんは何度も何度も映画化されますが、それにふさわしいステキな人だと思いました。