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ジャック・ニコルソンの狂気
原作はもっとアルコール依存症である自分に悩むという話らしいです。そっちも読んでみたいなと思いました。映画は、どっちかっていうと、オカルトチックで、ホテルに流れる不穏な何かに、みんな精神をやられるみたいな感じでした。予告とかで、よく映る双子はほんと怖い感じです。サスペンス的要素もあって、どういうことかなとか伏線を確認しようとか思って、何度も見てしまいます。あらゆる場面が不穏な感じで、左右対称や鏡の演出が不気味でいいです。とにかく主役3人の演技がすごくて、ひきこまれました。子役もすごいけど、なんといってもジャック・ニコルソンです。最初から作家志望で病んでた感じもありますが、それがどんどん酷くなってる感じがよく出ていて、もう普通ではない、取り憑かれてるのがよくわかります。カバーにもなってるからみんな知っているあの顔が、ヤバイです。あの顔だけでなく、その前から顔がどんどんおかしくなってます。でも、ちょっと狂気過ぎて面白い気もします。ホラーとしては、そんなに怖くはないかもしれませんが、左右対称の映像やら空撮やらが美しいし、ジャック・ニコルソンの演技も一見の価値アリなので、見るべき作品だと思います。