人工知能が反旗を翻した時の恐ろしさにドキドキハラハラした
天才科学者の桐生がずっと重い病気を抱えていた妻の望のために開発してきた、人に寄り添う医療用のAIが実用化されたことまでは素晴らしいと思っていました。そのAIを使って本当は望を助けたかった桐生だったけど、でも桐生と望の夢を叶えられる時代になってくれたことに嬉しさを感じました。だけど、そんな幸せも束の間でした。桐生が帰国して人工知能のAI「のぞみ」を見せてもらってから少ししただけなのに、勝手にAIが暴走してしまった写真を探していた心が中に閉じ込められてしまうし、AIは勝手に全部の機械を乗っ取って、死ぬべき人間とそうでない人間をニュースや新聞などから学習して選別を始めて殺し始めてしまったのです。AIに殺される日がくるなんて思ってもいなかったことだから、総理や街の人間が殺されてしまったシーンは正直怖かったです。容疑者扱いされてしまった桐生がなんとか仙台までたどり着いて、その先で自分が作ったAIで救われた人からありがとうと感謝を述べられるシーンは感動しました。義弟が無慈悲にも庇って撃たれてしまって、昔ながらの刑事たちが桐生の味方をしてくれて、そして犯人を割り出すことができて、天才捜査官が真犯人だと突き止められたときは凄いなと思いました。あとはAIの暴走と心を救うシーンはドキドキハラハラしましたが、無事に成功したときは心からホッと安心しました。素晴らしい映画でした。