鬼滅の刃について
社会現象にもなった作品です。
作品内容の長所
・王道の勧善懲悪ものである。
・週刊少年ジャンプの基本精神である友情・努力・勝利を一貫して体現している。特に作中、主人公の竈門炭治郎がこの精神にもっとも沿っているため、読んでいるだけでもこの精神を感じることができる。
・日本の神話などにつながる内容があるため、作品を切り口にして新たな知識を得ることができる。
・敵が一貫して「鬼」と呼ばれるものであるため、指針がブレない。この指針のブレなさは主人公の行動原理にも適応されており、「妹を人に戻す」「鬼を倒す」という二大柱を元に動いている。このため、読んでいてストレスを感じにくい。
・子供の情操教育という面でも一考の余地がある作品である。主人公が公式に評されるほど「優しい」だけあり、読んでいて価値観を見つめ直すようなシーンが多くある。
短所
・敵が一貫しているという性質上、波乱の展開という点ではやや意外性に欠ける。
・作品の性質上仕方のないことでもあるが、残酷な描写が多いためそういった描写が苦手な方にはおすすめできない。
残酷な描写に一定の耐性があり、漫画に興味がある人は一読の価値がある。