ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか / ダンまち / Is It Wrong to Try to Pick Up Girls in a Dungeon?

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』は大森藤ノによる日本のライトノベル作品であり、本編小説のほかにスピンオフ小説、コミック、テレビアニメ、ゲーム、映画など幅広くメディアミックスを展開している。
本編では、主に少年ベル・クラネルが、迷宮都市オラリオの地下ダンジョンの攻略を描く姿が描かれる。憧れの冒険者アイズ・ベルシュタインに恋心を抱いたベル・クラネルは、女神ヘスティアの助力のもと一流の冒険者を目指す。ダンジョン攻略の過程で、1人、2人と増えていく個性豊かな仲間たちの存在や、ベルや仲間たちの絆、成長、葛藤が詳細に描かれていることも本作の特徴である。
また、タイトルの通りメインテーマは「冒険」と「恋愛」となっている。主人公・ベルを取り巻くヒロインの想いや活躍にも注目してもらいたい。
本作の大きな特徴として、レベルとステータスの存在がある。冒険を繰り返すことで主人公たちの成長が、ステータスという数字として読者にも理解しやすく提示されるのである。また、本作においてレベルを上げるためには、強敵を打倒するなどの「偉業」を達成する必要があるとされている。物語の節目で強敵と相対し、打倒し、レベルアップを果たしていく。

sono-shioy4のレビュー・評価・感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか / ダンまち / Is It Wrong to Try to Pick Up Girls in a Dungeon?
7

ダンまちの良さ

ダンまちの良さは、一つに主人公が魅力的であることです。
初めて入ったダンジョンで、いきなりの難敵に出会い、それを別の冒険者に助けられて、そのひとに憧れていく。
主人公のベルは、助けてくれた冒険者 アイズ ヴァレンシュタインに恋心をもっていくのだが、アイズの同じ仲間であるベートという獣人に馬鹿にされた言葉を、酒場で聞いてしまっても、心が折れずに努力する姿が、可愛くてかっこいいという二つの要素を持っています
そのベルを助ける、神様と呼ばれるヘスティアもまた素晴らしい。
愛くるしくて、なおかつ強靭な意思も持っている、上司にしたい心の持ち主。
そして、ベルがほれるアイズ ヴァレンシュタインは頼れるのに、少し天然という愛されキャラ。
あと作者の大森 藤ノさんの戦闘の描写も、頭の中で展開されていき、手に汗握ります。
物語の展開も、何気ないところから問題に巻き込まれていくベルが、流されそうになっても自分の意志で立ち向かっていく姿のベルに感動します。
アイズが助けてくれた、モンスターのケンタウロスと戦うベルの姿は誰が読んでも、感動間違いなしです。
イラストレーターのヤスダズズヒトさんの絵も、ベルの頼りない雰囲気を見事に絵にしてくれています。
是非とも一度は読んでほしい作品です。