遅効性SFの虜です
作品のキャッチコピーにあるように遅効性SFと謳っていますが本当に話が進むほどじわじわ盛り上がっていきます。
そして気が付いた時には虜になる、そのような作品に仕上がっていると思います。
更に気になると何度も前の話を読み返してしまうという作品です。
(決して話が難しくて何度も読み返すというよりは後のシーンでの結果は前のこのシーンの伏線が生きているのかと感嘆して読み返してしまう感じです。)
そういう深い作品にありながら、主人公はいたって平凡な能力の持ち主というのも面白いです。
ジャンプ作品ではたいてい主人公が一定の強さを持っていて、更に強くなるみたいな展開が多い中、ワールドトリガーの主人公は戦闘能力に関しては、作中でも下の方の部類になります。
その中で頭を働かせて、味方と共に目的を達成する様は他のジャンプ作品には無い味わいになっていると思います。
遅効性SFと謳っている為、どうしても序盤の展開がゆったりとしている感は否めないですが、数話で判断するのではなく最低でも10数話位は読んでみて評価されるのがいいのではと思います。
とにかく世界観が素晴らしいのでSF作品はちょっとと思う方でも一度は読んでみてはいかがでしょうか。