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80年代カルチャーが地球を襲う⁉

今や映画を始めとする映像に欠かせないコンピューターグラフィックス(CG)。その表現は、もはや現実と想像の境目をあやふやにして、私たちを異世界空間に誘ってくれます。しかし、もし私たちを夢中にさせた80年代のゲームのキャラクターが、2015年の現在に現れ、現実世界を侵略してきたら…⁉ 「PIXEL」はまさにそんなお話です。
1982年にNASAが宇宙に向けてメッセージを発信した時に、同時に送られたゲームのグラフィックを受信した地球外生命体がメッセージを宣戦布告と誤解。数十年の時を経て、密かに先制攻撃を開始します。全く解決の糸口がつかめないまま、アメリカ軍基地がなすすべなく大敗。支持率低下を危惧した大統領ウィルはかつての友人・サムが子供の頃アーケードゲームの大会で準優勝したことを思い出し協力を仰ぎますが、サムはどこか消極的。そこでウィルは現在脱税の罪で投獄されているゲーム大会の優勝者・エディを引っ張り出し、ゲームオタクによる攻撃ユニット・アーケーダーズを設立し地球各地に現れるゲームをクリアする為かつての腕前を披露します。その中でサムが軍隊すら翻弄されたゲームキャラの行動パターンを完璧に読み、全滅させると立場が逆転し軍の施設は異星人攻略の為のゲームセンターと化します。初めは衝突していた軍の女性兵士・ヴァイオレットとも次第に仲良くなり、また徐々に異星人の侵略に対するルールも分かってきます。それは「残機制」つまり昔のゲームのごとく、スタートした時点で自分の保有する機体に制限があるということなのです。3機の内既に2機はこちら側の負け、残るはあと1機のみ。あまりにも理不尽なルールのように感じますが何故かそのままお話は進行します。巨大な敵の母艦にわざと吸い込まれ内部から全てを破壊する作戦を行いますが、そこに現れるのはサムが子供の頃の大会で優勝出来なかったゲーム・ドンキーコングの鉄骨ステージが実物大で待っていたのです!果たしてサムは子供の頃からのトラウマを克服出来るのでしょうか?