単なるヒーロー映画としてではない一級のエンターテイメント
実写映画のバットマンシリーズにして、初めてタイトルに「バットマン」の名前が使われてない作品である。
監督は「人間の内面性」「葛藤」「心の闇」等、とにかくその手の作品に関しては名監督であるクリストファー・ノーラン。バットマン(ブルース・ウェイン)役はクリスチャン・ベール。前作品の評価がいまいちだったが今作品は予想以上の出来。ヒーローとしての葛藤にあえて立ち向かう姿に感動。
そしてもう一人。バットマンにとって永遠の宿敵(ヴィラン)であるジョーカーの登場。ジョーカー役にはこの作品で助演男優賞をとったヒース・レジャー。残念ながら受賞する前に若くしてこの世を去ってしまったのですが、とにかく素晴らしいの一言。ジョーカーは悪役であるにもかかわらず、ヒーロー以上に観る人の心を引き付ける魅力がある。その他映画を盛り上げるキャストにマイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン等が脇を固めている。
もちろんバットマンと言えばバットモービル。今回のシリーズでは今までとは全く違う形状で、とにかくゴツイ。しかしながらコックピットも含めアッと驚く仕掛けがあり興奮する事間違いない。破壊され動かなくなった後に「えっ!?」ってなる。登場シーンは少ないものの、インパクト大である。
ヒーロー映画ではあるが戦う場面以外の方が多いし、ちょっと痛いシーンが多いので正直子供向けの作品ではないと言えるが、自信を持ってお勧めしたい。
是非、続編の「ダークナイト・ライジング」と合わせて鑑賞して頂きたい。