ピカソはただ上手くて個性的だけじゃない!彼の足跡を追う
ピカソと言えば彼の年齢によって作風が大きく変化していています。若い頃はどう言った作品を描いてきたか。そしてゲルニカなど戦争画にはどのような思いが込められていたかひも解きたいと思います。
幼少~少年期
10代後半
戦争画
彼の祖国であるスペインのバスク地方のゲルニカ村が、フランコ将軍に味方したナチスの爆撃機によって壊滅されたことに対して、彼の怒りが爆発し、抗議のために描いた作品である。
ロボットのような人間たちが裸になった男女の群れに向けて銃撃を加えて子供達が恐怖に駆られて走って逃げだす姿は、その時代を超越した現場ととらえたとも言われています。
ピカソは今の時代を果たしてどのように見ているのでしょうか?
晩年
1968年から1972年まで後期・最晩年の作品の特徴
昔のテーマが描き直されている(母子、家族、接吻、画家とモデル)。
多くの時代の特徴を合わせ持ち、自作の様々な側面が組み合わされている。
色、形、すべてが自由奔放に描かれ、筆の衰えが感じられない。
人間の根源である「生」と「性」をテーマ化し、エロティシズムを追求。
ピカソ自身は人生の総決算のつもりで描いたのかもしれません。
最晩年に近くなると正に子供の絵の様な作品を描いている。非常に楽しい作品で、ピカソ自身も気に入っていた様だが、しかしそこにはやはり古典的美が保たれており、本当の子供の絵とは別物で有る。
ピカソの絵は子供の絵と言うより彼の今まで歩んできた道のりが描かれているのかもしれません。