誰ソ彼ホテル(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『誰ソ彼ホテル』とは、2017年12月19日に配信開始された脱出アドベンチャーノベルのゲームアプリだ。開発、販売は株式会社SEECで、対応OSはiOS/Androidである。
株式会社SEECでは今までも脱出アドベンチャーノベルのゲームがリリースされていて、その4本目が本作である。声優によるキャラクターボイス付きで、本作から派生して朗読劇やコラボカフェにコラボホテルなども展開している。すでに韓国語版まで配信されている。ちなみにこのゲームの読み方は『たそかれホテル』である。
音子は今までの阿鳥先輩の恩に報いる為、大外の企ての妨害を心に決めることにした。まずは大外の危険性を伝え、支配人に頼んで大外の地獄送りを頼むが、フェアじゃないという理由で断られてしまうのである。しかし切子に地獄の門を開く方法というものが存在することを聞くことができ、そのためのアイテムが支配人の部屋にあると聞いて、支配人の部屋へ探索に向かう。支配人の部屋は思ったより小綺麗で、探索すると銃を見つけた。
支配人の部屋で見つけた銃を持って大外と対峙し、大外の今まで犯した殺人について尋問していくことにした。この尋問パートを失敗すると音子が大外の手中に落ちてしまう、「ダルマ」ENDとなってしまう。うまく尋問に成功すると、両親とのわだかまりが彼を殺人衝動に向かわせ、大量殺戮者となっていったのだが、その両親が「阿鳥くんみたいな息子が欲しかった」と吐露していたことから、阿鳥がターゲットとなった経緯があるようだ。説得に応じなかった大外を音子は銃で撃とうとする。撃って、大外を殺せば「自業自得」エンドで音子が地獄に落ちて終えることになる。
TRUE ENDに進むためには撃たないを選択をする必要がある。音子が結局撃つことはできないでいると、逆に反撃を食らってボコボコにされてしまう。そこで助けに来た阿鳥先輩が大外を殺してしまい、とても人間のできている阿鳥先輩が地獄送りになってしまったことで、音子は自分を責めた。阿鳥先輩が地獄送りされたことで、音子はルリになじられ、支配人にも自分の部屋で銃を盗んだことを理由に解雇されることなってしまった。
第8章塚原音子
音子は解雇され、今までの給料が支払われることになった。物を現世やあの世に持っていけない黄昏ホテルの住人の給料は、なんと時間だった。今まで働いた時間分、時を巻き戻して現世に戻れるというものだ。解雇されることになってしまったので、ホテルのみんなに挨拶して回る。ここの挨拶回りもエンドの分岐につながっていて、挨拶回りをしていると切子さんに地獄に行く覚悟はあるかと聞かれる。覚悟がないと答えると、「身代わり」または「平和な選択」のエンドに進むことに。覚悟があるというとTRUE ENDに進むための四角いパズルをもらうことができるのだ。支配人との会話で挨拶に行かずにそのまま待合室にいくを選択するとストレートで待合室での探索パートに入る。先ほど切子にパズルをもらって待合室に来ている場合はパズルを解きながらの探索になる。このパズルを解くと地獄の門が開く鍵が出てくるのである。
黄昏ホテルのエレベーターで現世に戻り、すぐさま阿鳥先輩のまだ生きている時間へ向かった。そこはこれから大外が阿鳥先輩を突き落として殺すことになっている駅のホームで、この現世は音子以外が誰も黄昏ホテルの記憶を持っていない。エンドの分岐がここからは多く、パズルを持っていない場合は阿鳥先輩を殺そうとするその瞬間の選択肢でエンドが変わる。阿鳥先輩を助けるという選択肢を選んだ場合、音子が身代わりになるという「身代わり」エンドになる。もう一つ、大外を止める選択肢だった場合は大外に痴漢の容疑をでっち上げて、その場をしのぐという「平和な選択」エンドである。パズルを持っているのに解かないで現世に行った場合は、間抜けにも開いていないパズルを大外へ突きつけることになってしまい、記憶のない大外からしてみれば、自分のことを何故か犯罪者だと知っている女が突然現れたことになった。そして、大外の手に落ち、「尋問=拷問」エンドに陥ってしまう。
パズルを解いて地獄の門を持った状態で現世へ向かうとTRUE ENDへ進むことができる。大外がまだ犯行を行う前に、探索パートで武器になるものを拾い集めて行く。そしてついに音子は大外に地獄の門の鍵を使い、地獄の門を開けた。その様は絵もSEも大地を揺さぶる様な光景で気迫のあるシーンだ。大外もしぶとく、どちらかが地獄に送られる決死の戦いになった。ここの尋問パートは制限時間付きで、探索パートで集めたアイテムを時間内に使っていくと決着がつき、今度こそ音子は大外に勝って地獄へ送ることができるのだ。こうして音子は記憶を持ったまま現世へ生還し、阿鳥先輩も命を落とすことなく現世にいることができた。二人の死の元凶の大外は地獄へ落ちて、ようやく本当の平和がやってくる。
『誰ソ彼ホテル』のゲームシステム
このゲームはノベルパートと探索パートと尋問パートに分かれている。
ゲームはチケットを消費して進めていくものになる。チケットは一日5枚回復するが、ログインボーナスや課金、ミニゲームのコインでチケットを獲得できる。
ノベルパート
読み物のパートで全8章ある。お客様との会話で記憶を探っていくパートで、選ぶ選択肢で手に入るアイテムやENDが変わる。このゲームのほとんどはノベルパートで構成されてる。
探索パート
部屋などを探索することによってアイテムなどが手に入り、謎解きをしていくパートだ。よくある脱出ゲームの形をとっている。謎解きの難易度はあまり高くないので、進めやすいものになっている。
尋問パート
探索パートで手にいれたアイテムを証拠として、相手に突きつけて尋問を進めていくパートである。このパートには体力ゲージがあって、間違えたアイテムや、違う質問内容を選んでしまうと体力が削られてしまい、体力がゼロになるとゲームオーバーになってしまう。上手く進めれれば物語が大きく前進する。
ミニゲーム
タイトルからマイルームへ入ると音子の部屋でゴミ拾いのミッションができる。アイテムを使うと他の従業員も来て、掃除を手伝ってくれる。キャラクターが二頭身で登場し、レベルアップしていくと音子の衣装も変わっていく。このミニゲームで集めたコインは本編を進めるためのチケットに変えることができる。
『誰ソ彼ホテル』の登場人物・キャラクター
従業員
塚原音子(つかはらねこ)
CVは桃河りか。このゲームの主人公。
やる気のない目をしていて、非常にマイペースな性格をしている。しかし肝が据わっていて、物怖じしないところも。
黄昏ホテルでは大正ロマンな服装をしているが、現世では独特の派手な服装をしていて、作中に出てくるアイドル「365シスターQ」のチームAutumnのオタクである。
自我が強く、アイデンティの確立していない黄昏ホテルの来客者は皆一様に顔がないのに、最初から顔が出ていたところも自己の確立がしっかりしている塚原音子らしい。
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目次 - Contents
- 『誰ソ彼ホテル』の概要
- 『誰ソ彼ホテル』のあらすじ・ストーリー
- 第1章黄昏少女
- 第2章博徒と黒電話
- 第3章出会い
- 第4章海辺の別レ道
- 第5章媒体少女の憂鬱
- 第6章長い一日
- 第7章暴力による解決
- 第8章塚原音子
- 『誰ソ彼ホテル』のゲームシステム
- ノベルパート
- 探索パート
- 尋問パート
- ミニゲーム
- 『誰ソ彼ホテル』の登場人物・キャラクター
- 従業員
- 塚原音子(つかはらねこ)
- 阿鳥遥斗(あとりはると)
- 支配人
- 瑪瑙(めのう)
- ルリ
- お客様
- 大外聖生(おおそとまさき)
- 切子(きりこ)
- ギャンブラー
- キョーコ
- トオル
- 金子このみ(かねここのみ)
- 『誰ソ彼ホテル』のアイテム
- 望遠鏡
- パズル
- 『誰ソ彼ホテル』の用語
- 黄昏ホテル
- 地獄
- 『誰ソ彼ホテル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 塚原音子 「自分の運命を左右する相手こそが、運命の相手だ」
- 『誰ソ彼ホテル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 瑪瑙と切子の正体は悪魔
- ANOTHER END「共犯者」では塚原音子と大外が共犯になってしまう
- 『誰ソ彼ホテル』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:佐々木李子「酩酊」