『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』とは、裕時悠示によるライトノベル、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品である。略称は「俺修羅」。
恋愛嫌いの優等生・季堂鋭太は、校内一の美女である夏川真涼に中二病の黒歴史日記を盾に脅され、偽装カップルを演じることになる。二人の交際を機に、鋭太へ密かに想いを寄せる幼馴染の春咲千和が猛反発。さらに「元カノ」を自称する秋篠姫香や「婚約者」を主張する冬海愛衣も加わり、鋭太をめぐってヒロインたちが「修羅場」なドタバタ劇を繰り広げる。
『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』の概要
『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』とは、GA文庫(SBクリエイティブ)より2011年2月から2022年2月まで刊行された裕時悠示による日本のライトノベル、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品である。略称は「俺修羅」。本作は「電子書籍アワード2014」のライトノベル部門で8位を獲得している。
本作は、スクウェア・エニックスの『月刊ガンガンJOKER』2011年7月号より七介の作画でコミカライズされている。また、同年10月発売の『月刊ビッグガンガン』創刊号より裕時シナリオ・稲瀬信也作画のスピンオフ漫画『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる+H』、同じく『ヤングガンガン』21号よりまりもによる4コマ漫画『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる4コマ』が連載された。
テレビアニメは2013年1月から3月まで放送されており、個性が豊かすぎるヒロイン達と主人公のやり取りを気軽に面白く見られる作品として描かれた。
物語は、色恋沙汰を毛嫌いする主人公に突然彼女が出来、それを知った主人公の幼なじみがその彼女と修羅場を繰り広げる内容である。
将来は医者を目指していた県立羽根ノ山高校1年の季堂鋭太(きどう えいた)は、ある理由から色恋沙汰に関わらないように学校生活を送り、学年トップの成績を修めていた。ある日、帰国子女で校内一の美人として脚光を浴びていた夏川真涼(なつかわ ますず)に一緒に帰ろうと誘われる。鋭太は彼女の手の内が分からず断るが、真涼はめげずに連日誘い続け、ついには生徒がたくさんいる衆人環視の中で彼に告白した。鋭太も根負けして一緒に帰ることにし、そこで真涼から真意を告げられる。
実は真涼は毎日男子に告白される日々にうんざりしており、恋愛沙汰に嫌悪感を抱く「恋愛アンチ」だった。真涼は自分と同類の鋭太を見込んで偽装カップルを演じることを持ちかけるが、医者になる目標があり面倒ごとになると踏んだ鋭太はその申し出を断る。しかし真涼は、偶然手に入れた鋭太の中学時代の中二病全開の妄想日記を盾に取る。弱みを握られた鋭太は渋々と申し出を了承した。
鋭太と真涼のカップル成立は校内で評判となり、これを聞きつけた「幼なじみ」の春咲千和(はるさき ちわ)は、彼女を作った鋭太を見返すために彼氏を作ろうとするが上手くいかない。そんな千和のために真涼は「自らを演出する乙女の会」という部活動を設立するが、その活動過程で決定的な修羅場を招いてしまう。さらに、恋愛アンチだが優しすぎる鋭太のもとへ、「元カノ」を自称する秋篠姫香(あきしの ひめか)や、風紀委員で「婚約者」の冬海愛衣(ふゆうみ あい)が次々と加わり、ことあるごとに鋭太が「修羅場すぎる!」と慨嘆するドタバタ劇へと発展していく。
『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』のあらすじ・ストーリー
偽装カップルの結成
県立羽根ノ山高校に通う季堂鋭太(きどう えいた)は、過去の家庭環境が原因で色恋沙汰を激しく忌み嫌う「恋愛アンチ」であり、将来医者になるという目標に向けて学年トップの成績を維持する優等生だった。ある日、鋭太は校内一の美貌を持つ帰国子女の夏川真涼(なつかわ ますず)から、衆人環視の中で突然の告白を受ける。しかし、真涼の真の目的は、連日男子生徒から寄せられる告白を回避するために周囲の目を誤魔化すことだった。真涼もまた、恋愛に対して強い嫌悪感を抱く同類だったのだ。
面倒事を避けたい鋭太はこの申し出を拒絶するが、真涼に自身の過去の黒歴史(中学時代に書き綴った中二病全開の妄想日記)を握られてしまい、脅迫される形でしぶしぶ偽装カップルを演じることを了承する。二人の交際宣言は瞬く間に校内で評判となるが、これを認めないのが鋭太の幼馴染である春咲千和(はるさき ちわ)だった。千和は真涼への激しい対抗心から「モテまくりになる」と宣言して鋭太を困惑させる。事態を面白がった真涼は、千和を応援するという建前のもと、新部活「自らを演出する乙女の会(通称・自演乙の会)」を設立し、千和を巻き込んだ奇妙な活動を開始するのだった。
相次ぐヒロインの襲来
「自演乙の会」の活動が本格化するにつれ、鋭太の周囲にはさらなる修羅場が発生することになる。まず、鋭太が千和を守るために不良と戦った姿に一目惚れした黒髪おかっぱの少女、秋篠姫香(あきしの ひめか)が登場する。姫香は自身を鋭太と前世で結ばれていた「中二病の元カノ」であると主張し、強烈なアプローチを開始する。
さらに、学園の風紀委員であり学年3位の優等生でもある冬海愛衣(ふゆうみ あい)が立ちはだかる。愛衣は風紀を乱す「自演乙の会」を廃部に追い込もうと画策するが、夏期講習で鋭太と同じクラスになったことで、10年前に彼と交わした「結婚の約束」を思い起こさせる。手書きの婚姻届を今も大切に持つ愛衣は、自身を正当な「婚約者」として主張し、最終的には自らも同会へ入部してリーダーを自称するようになる。
こうして「彼女」を演じる真涼、「幼馴染」の千和、自称「元カノ」の姫香、「婚約者」を主張する愛衣の4人が鋭太をめぐって一堂に会することとなり、鋭太はことあるごとに「修羅場すぎる!」と頭を抱え、翻弄される日々を送っていく。
『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』の登場人物・キャラクター
主人公
季堂 鋭太(きどう えいた)
CV: 間島淳司(ドラマCD)/逢坂良太(テレビアニメ)
本作の主人公。県立羽根ノ山高校に通う男子生徒であり、作中に登場する個性豊かなヒロイン達に囲まれる立場となる。幼少期より両親の不仲を目にして育ち、中学3年生の時にそれぞれの愛人と共に自分を置いて同時に蒸発するという過酷な家庭環境を経験した。この出来事をきっかけに恋愛全般に対して強い不信感を抱くようになり、色恋沙汰を徹底的に嫌う「恋愛アンチ」となった。
中学時代までは成績が中の下だったが、大怪我を負った幼馴染の春咲千和を将来救うために国立大学の医学部を目指すことを決意し、奨学金を得るべく学年トップの成績を維持するほどの優等生へと変貌を遂げた。現在の保護者である伯母が仕事でほとんど家に帰らないため、家事全般をそつなくこなすことができ、特に料理の腕前は非常に高い。
周囲を気遣う優しい性格であるが、中学時代まで中二病全開の妄想を綴った日記を付けたり行動に移したりしていた過去があり、それが現在でも強烈なコンプレックスとトラウマとして残っている。その中二病全開の黒歴史日記を動物図鑑のケースに隠していたが、誤って古書店に売却してしまい、後にそれを入手した夏川真涼に弱みを握られる形で偽装カップルの関係を結ぶこととなる。
恋愛アンチで中二病全開だった過去を持つ主人公だがヒロイン達を思う気持ちはとても深い。決めるときは決められる男らしい一面も。
自演乙の会(自らを演出する乙女の会)
春咲 千和(はるさき ちわ)
CV:豊崎愛生(ドラマCD)/赤﨑千夏(テレビアニメ)
本作のヒロインの一人で、小学1年生の頃から季堂鋭太の隣家に住んでいる幼馴染。名前や子犬を連想させる小柄な体格、そして肉料理が好物であることから「チワワ」というあだ名がつけられている。元々は剣道を嗜んでおり、全国大会出場を狙えるほどの実力を持つ剣道部のエースだったが、中学3年の夏に交通事故に遭い、腰に深刻な怪我を負ったことで剣道を断念せざるを得なくなった。大手術とリハビリを経て日常生活に支障がない程度には回復しているものの、激しい運動はできなくなっており、彼女が無茶をしようとすると鋭太に制止される。
鋭太に対して淡い恋心を抱いていたが、鋭太自身が幼馴染を恋愛対象として見ていなかったこともあり、夏川真涼が鋭太に告白するまでは関係に進展はなかった。真涼の出現をきっかけに鋭太をめぐる争いに参戦し、真涼が創設した「自らを演出する乙女の会(通称・自演乙の会)」にも入部することとなる。幼馴染を恋愛対象と認識しない鋭太に反発して彼氏を作ろうと奮闘するが上手くいかず、真涼に対しては強い敵対心を燃やしている。単純な性格に見えるが、誰よりも鋭太のことを深く理解している健気で元気な少女である。
キャラクターの中で中心的役割を担っているキャラクター。冒頭からの登場に加え、幼馴染、人情に厚い性格で、単純そうに見えて実は一番考えている少女である。
夏川 真涼(なつかわ ますず)
CV:斎藤千和(ドラマCD)/田村ゆかり(テレビアニメ)
本作のヒロインの一人で、季堂鋭太のクラスメイト。銀髪のストレートヘアと蒼い瞳を持つ帰国子女であり、校内一の美人として謳われている。
その容姿から男子生徒に告白され続ける日々に嫌気が差しており、恋愛沙汰に強い嫌悪感を抱く「恋愛アンチ」となった。同じく色恋沙汰を嫌う鋭太を同類と見込み、偶然入手した彼の中二病日記を盾に脅迫まがいの方法で偽装カップルの関係を承諾させた。かなりの毒舌家であり、偽装恋愛の体裁を整えるために「自らを演出する乙女の会(通称・自演乙の会)」を設立して会長に就任し、鋭太の幼馴染である春咲千和の意識につけ込んで優位に立とうと緊張状態を繰り返す。
一人暮らしをしているが料理の腕前は壊滅的に下手であり、ゼリー飲料やバランス栄養食、レトルト食品に依存した食生活を送っている。また、カナヅチで水泳が苦手という一面もある。母親の影響で漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の熱狂的な愛読者(ジョジョラー)であり、作中の一話を詳細に記憶しているほか、会話の中に日常的にネタを仕込み、自費で部室に単行本を揃え、ジョジョ立ちを趣味とするほど傾倒している。当初は千和とライバル関係を演じつつ偽装恋愛を続けていたが、やがてその関係性に罪悪感を抱き始め、情緒不安定な一面を見せるようになる。
ヒロインのジョジョ立ち。作者がいかにジョジョを尊敬しているかがわかるようなシーンである。
秋篠 姫香(あきしの ひめか)
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目次 - Contents
- 『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』の概要
- 『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』のあらすじ・ストーリー
- 偽装カップルの結成
- 相次ぐヒロインの襲来
- 『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 季堂 鋭太(きどう えいた)
- 自演乙の会(自らを演出する乙女の会)
- 春咲 千和(はるさき ちわ)
- 夏川 真涼(なつかわ ますず)
- 秋篠 姫香(あきしの ひめか)
- 冬海 愛衣(ふゆうみ あい)
- 羽根ノ山高校の生徒
- 遊井 カオル(あそい カオル)
- 山本(やまもと)
- 赤野 メイ(あかの メイ)
- 青葉 さつき(あおば さつき)
- 坂上(さかがみ)
- 坂上 拓也(さかがみ たくや)
- 最上 ゆら(もがみ ゆら)
- 親族・家族関係者
- 季堂 美星(きどう みほし)
- 桐生 冴子(きりゅう さえこ)
- 夏川 真那(なつかわ まな)
- 安岡(やすおか)
- 真涼と真那の父親
- 秋篠 優華(あきしの ゆうか)
- 冬海 勇樹(ふゆうみ ゆうき)
- その他
- 糸谷(いとや)
- 美空 美晴(みそら みはる)
- 田中 好恵(たなか よしえ)
- 新谷(しんたに)
- 河地 りん(かわち りん)
- 鈴宮 よしの(すずみや よしの)
- 『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作中に散りばめられた『ジョジョの奇妙な冒険』のパロディ
- 『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):赤﨑千夏、田村ゆかり、金元寿子、茅野愛衣「Girlish Lover」
- ED(エンディング):田村ゆかり「W:Wonder tale」
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