その人生から編み出されたメッセージ・日光東照宮の秘密

徳川家康公没後400年。彼を祀る「日光東照宮」は修学旅行や観光地として人気。「立派」というだけではなく、「待つ」武将、家康公の人生観やメッセージ、願いが込められたものなのです。

鳥居の立つ位置

立派な石鳥居ですが、立っている場所も計算されつくしたものでした。

この先にある陽明門の追わず方角は、夜になると北極星が。絶対に動かない星、陽明門、そして鳥居が一直線に並び、それらすべて、江戸城の方を向いていたそうです。パワースポットとしての意味合いもありますが、「太平の世を」という願いの為以下に勉強したかがよく分かりますね。

徳川家康の不遇時代

若き日の失態を教訓に。

幼いころに今川氏の人質となり、母親と生き別れての生活。結婚しても命令されて息子を切腹させる羽目になり、秀吉に天下を取られて…豊臣勢を完全に滅ぼしたのが1615年。亡くなる一年前でした。幕府を開いても、かつての天下人の子秀頼がいた以上、彼を祀り上げる人物もいました。そして、結局は戦うことに。祖父も父親も家臣に裏切られて死を遂げたという家康のこと、戦国時代はもう御免だとの思いもあったんでしょう。意外に深い意味や願の込められた東照宮は、今なお多くの観光客でにぎわっています。

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