久保嘉晴(くぼ よしはる)とは、漫画『シュート!』の登場人物で、掛川高校サッカー部主将兼事実上の監督。天才的なセンスで新設校を強豪へと育て、主人公の田仲俊彦らが入部する。高校2年時に白血病が再発したが周囲に隠してピッチに立ち続け、インターハイ予選準決勝の掛川北高校戦で苦境の中、伝説となる「奇跡の11人抜き(ゴールトゥゴール)」を達成。しかし、直後に心不全を誘発し、若くして急逝した。彼の遺志や理想は盟友の神谷らに引き継がれ、チームは全国制覇を果たす。
久保嘉晴の概要
久保嘉晴(くぼ よしはる)とは、大島司の漫画『シュート!』の登場人物である。創立2年目の新設校である掛川高校サッカー部のキャプテンであり、サッカーに詳しくない磯貝(いそがい)監督に代わり、事実上の監督としてチームの采配を振るう。
1年生時には名門の藤田東高校を破る大金星を挙げ、その中心選手にして指導者であった久保はすでに伝説的な扱いを受けていた。物語の主人公である田仲俊彦(たなか としひこ)は久保に憧れて掛川高校へと進学してサッカー部へ入部し、時を同じくして遠藤一美(えんどう かずみ)はマネージャーとなる。さらに、田仲とともに「掛西中トリオ」と呼ばれていた平松和広(ひらまつ かずひろ)と白石健二(しらいし けんじ)も、久保の背中を追って入学した。
高校2年の初めに白血病を患い入院するが、病気から復帰した後は万全な体制でインターハイ予選を迎える。苦戦しながらも準決勝まで駒を進め、掛川北高校と対戦。斉木誠(さいき まこと)、広瀬清隆(ひろせ きよたか)、三橋英二郎(みつはし えいじろう)らの活躍によって掛川高校は苦境に立たされる。久保は自陣ゴール前で守備に徹していたが、突如白石にボールを要求し、猛然とドリブル突破を仕掛けた。体に異変を起こしながらも、相手チームのすべての選手をかわして同点ゴールを決める。このプレーは、後に伝説として語られる「奇跡の11人抜き」や「ゴールトゥゴール」と称されるが、貧血状態で激しい運動をしたことで心不全を誘発し、ゴールを決めた瞬間にピッチへ崩れ落ちる。そしてメンバー交代後に運ばれた医務室(控室)でそのまま病死した。久保の死後も、その意思や理想、大きな存在感は盟友の神谷篤司(かみや あつし)をはじめとする仲間たちに引き継がれ、掛川高校サッカー部は全国最強のミラクルチームへと変貌を遂げて全国制覇を果たしていく。
シュート!(漫画・アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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『シュート!』とは、1990年から2003年まで『週刊少年マガジン』で連載された大島司によるサッカー漫画、及びそれを原作としたアニメ、実写映画作品である。掛川高校サッカー部を舞台に、主人公の田仲俊彦たち「掛西中トリオ」や仲間たちが、様々な技や戦術を生み出しながら全国大会を目指す。憧れの先輩・久保嘉晴の急逝を乗り越え、その思いを受け継いで成長していくドラマや、リアルな試合描写、マネージャー遠藤一美との恋愛模様など、熱い友情と成長を描き多くのファンを魅了した。
久保嘉晴のプロフィール・人物像
ポジション:ミッドフィールダー(センターハーフ)
背番号:6 → 10
誕生日:1974年7月29日生まれ、1991年8月9日死去
身長:179cm
体重:65kg
血液型:AB型
尊敬する選手:奥寺康彦
好きな選手:三浦知良、ヨハン・クライフ
好きな作家:スティーヴン・キング、サリンジャー
好きな物:ペプシ、わかめ、きのこ料理
嫌いな物:クモ、シーチキン
好きな色:ブルー
好きな音楽:洋画サントラ、サザンオールスターズ
趣味:映画鑑賞(洋画のみ)
好きな言葉:サッカー好きか?
CV:古川登志夫、鳥海浩輔(『Goal to the Future』)
両親との3人家族。中学1年から中学3年前半までの2年半を旧西ドイツで過ごし、現地で天才と呼ばれ将来を嘱望されるほどの選手だった。帰国後は神谷のいたヤマハFCに所属し、日本ジュニアユース代表にも選出されて得点王に輝いている。高校進学時には、自身が理想とする自由なサッカー、トータルフットボールを目指して、ヤマハFCから神谷、矢野、服部を誘い新設校の掛川へ進学した。さらに攻守のキーマンとして大塚や赤堀を熱烈に勧誘し、自らチームメイトを指導してチームを導いていった。
サッカーに関しては周囲が驚くほどの積極的な行動力を持つが、サッカーを離れるとたちまち存在感が薄くなってしまう。磯貝監督から制服姿の久保は記憶にないほどと例えられるほど、サッカー第一の姿勢を貫いていた。その一方で、1年生時に出会った美奈子に一目惚れしており、彼女のことに話が及ぶと顔を赤らめるという純情な一面も持ち合わせている。また、早くから田仲(トシ)の左足の潜在能力を見出しており、中学時代に試合の観戦に訪れていた掛西中トリオに対して「待ってる」と声をかけた。そのため、入院中に3人の入部を聞いた際には大変喜んだ。
白血病の退院後は順調な経過をたどるものの完治はしておらず、長く生きることよりも一瞬でも多くボールを追い駆けたいという願いから、チームメイトには病のことを隠していた。しかし、一人きりになった際には死への恐怖や大好きなサッカーをやめたくないという本音を口にしていたことが、のちに磯貝監督の口から語られている。
久保嘉晴の能力
天才的なサッカーセンス
久保は中学時代の2年半を旧西ドイツで過ごし、現地でも天才と呼ばれ将来を嘱望されるほどの極めて高いサッカーセンスを持つ。帰国後も日本ジュニアユース代表に選出され、得点王に輝くなどその実力は折り紙付きである。ポジションはミッドフィールダー(センターハーフ)であり、チームの攻守のキーマンとして絶大な存在感を放つ。
戦術眼と指導力
久保はサッカーに詳しくない磯貝監督に代わり、事実上の監督としてチームの采ペを振るうほどの高い戦術眼を持つ。自身が理想とする「自由なサッカー」「トータルフットボール」を体現するため、自ら熱烈にメンバーを勧誘し、チームメイトを指導して新設校の掛川高校を強豪を破るチームへと育て上げた。
スカウティング能力
早くから主人公である田仲俊彦(トシ)の左足の潜在能力を見出すなど、優れたスカウティング能力や選手の本質を見極める眼力を備えている。中学時代に試合の観戦に訪れていた「掛西中トリオ」に対して「待ってる」と声をかけるなど、チームの将来を見据えた一歩先を行く先見の明を持っていた。
久保嘉晴の必殺技
奇跡の11人抜き(ゴールトゥゴール)
インターハイ静岡県予選準決勝の掛川北高校戦において、チームが苦境に立たされた際に久保が見せた驚異的なプレースタイル。白血病の影響による体への異変や深い貧血状態にありながらも、自陣ゴール前から猛然とドリブル突破を仕掛け、斉木誠、広瀬清隆、三橋英二郎をはじめとする掛川北のすべての選手(11人)を一人でかわし、同点ゴールを陥れた。
誰も止めることができない圧倒的なキープ力とスピードを誇る伝説的なドリブルであり、のちに掛川高校が全国制覇へと向かう原点として、長く周囲に語り継がれる奇跡のプレーとなった。
久保嘉晴の来歴・活躍
渡独とフランクフルト、ジュニアユースでの活躍
久保嘉晴は中学1年から中学3年前半までの2年半を旧西ドイツで過ごす。この時期に名門ドイツのフランクフルトのジュニアチームに所属し、現地でも「天才」と呼ばれ将来を嘱望されるほどの極めて高いサッカーセンスを磨き上げた。
帰国後はヤマハFCに所属し、そこで後に深く結ばれることになる盟友・神谷篤司(かみや あつし)と出会う。日本ジュニアユース代表にも選出され、見事に得点王に輝くなど、国内のユース世代でもその実力を遺憾なく発揮した。
掛川高校への進学
高校進学を控えた時期に白血病を患い、入院生活を余儀なくされる。退院後は順調な経過をたどるものの、病そのものは完治していなかった。しかし、「長く生きる事よりも一瞬でも多く、ボールを追い駆けたい」という強い願いから、自身が理想とする「自由なサッカー」「トータルフットボール」を追求することを決意。新設校であった掛川高校へと進学し、ヤマハFCから神谷、矢野、服部を、さらに大塚や赤堀を熱烈に勧誘して自らサッカー部を立ち上げ、指導を担った。
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目次 - Contents
- 久保嘉晴の概要
- 久保嘉晴のプロフィール・人物像
- 久保嘉晴の能力
- 天才的なサッカーセンス
- 戦術眼と指導力
- スカウティング能力
- 久保嘉晴の必殺技
- 奇跡の11人抜き(ゴールトゥゴール)
- 久保嘉晴の来歴・活躍
- 渡独とフランクフルト、ジュニアユースでの活躍
- 掛川高校への進学
- 1年生での藤田東高校撃破
- 伝説の「ゴールトゥゴール」とピッチでの最期
- 掛川高校の全国制覇
- 久保嘉晴の関連人物・キャラクター
- 神谷篤司(かみや あつし)
- 田仲俊彦(たなか としひこ)
- 平松和広(ひらまつ かずひろ)
- ジョージ光岡/光岡丈時(みつおかじょうじ)
- 久保嘉晴の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「トシ……サッカー好きか?」
- 「ボールを持ったら観客すべてが自分を見ていると思え。自分だけを見ていると思ってプレーするんだ!そして、一歩でもボールをゴールに近づけろ!」
- 久保嘉晴の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実写版で久保嘉晴を演じたのは木村拓哉
- 名前も同じで境遇が似ているサッカー選手「久保建英」がいる
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