あのクリエイターもこの番組で注目された!『D'sgarage21』傑作動画集

ほんの十数年前、その番組はありました。今でこそ、個人で動画は作れますが、当時としては難しかったのではないでしょうか。「才能を探す」を目的としたその番組に、多くの作品が投稿されたものです。

『D'sgarage21』とは

1999年から2001年まで放送されていた深夜番組。「21世紀を担う光景として、『D'sgarage』がある。その目的は「21世紀を担う新たなクリエイターの発掘」。CGアニメやゲームのシナリオなどを主に募集しており、様々な「才能」を発見。採用されたCGアニメを、放送局であるテレビ朝日のフィラ―映像(放送終了後に流す映像)として流していた時期もあった。

出典: ja.wikipedia.org

夜中にテレビつけたら妙なCGアニメがたくさんやっていて驚きました、深夜という時間帯もあり、異様な感覚を覚えたものです。

司会進行の方々です。彼らを模したCGも送られてきました。

番組から生まれた作品

ワンダースワンのゲーム『たねをまく鳥』です。ご存知の方も多いのでは?

小説を原作とするゲームで、ストーリーは完全にオリジナルのようです。

現在活躍するクリエイターにも、この番組が出身という方がいました。

富岡聡

知る人ぞ知る、といったところでしょうが、『ウサビッチ』の監督と言えば分って頂けるかと思います。独特すぎるほど独特な世界観の持ち主です。

そんな富岡さんが『D'sgarage』に投稿した作品が…。

『sink』。記念すべきデビュー作です。この潜水服軍団の「仕事(?)」を鑑みるに、何かの風刺に思えてなりませんね。基本的に皆マスク被ってるのは、それだけ空気が汚れているとか。でもエッチな本や写真に目を奪われたり、変わってない所は変わってないというか。それともある種の救いなんでしょうか。ラスト部分、彼は何を考えていたのやら…。

コインランドリーに三人のオジサンがやってきて…不思議な光景が展開されます。考えるな、感じろの世界です。

細かいところ、職人ぶりがまたいい感じです。ちょっと怖いですけど。「待ってろよ、タンクちゃん!」といった気分なんでしょうか。

切ないですね。曲が明るい分。

この人の作品はBGMと異様な映像の一体感が不思議な世界観を増幅させているように思います。

ninja
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