ドイツミステリーをここから!
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昨今ドイツミステリーが熱くなっているようです。にも関わらず邦訳されているのが少なすぎてどれがいいやら…まずはこちらの作品群から入ってみませんか?
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レーナ・アヴァンツィーニ著
イザベルが死んだ。彼女は家族から離れ、オーストリアのインスブルックでピアノを学んでいた。心不全だったという。妹の死に不可解なものを感じたヴェラは、真実を突き止めるべく、ミュンヘンからインスブルックに居を移し独自の調査を開始する。時を同じくして、切断された腕だけが発見されるという猟奇殺人が当地で発生した。チロル州警察首席捜査官のハイゼンベルクが捜査に当たるが、事件はやがて連続殺人の様相を呈していく…。オーストリアの俊英が古都の闇を描き出す鮮烈なデビュー作。
2012年グラウザー賞新人賞
中盤以降は興奮しっぱなしで展開を期待せずにはいられませんでした。当初予想していたものとは全く異なった展開に驚愕しました。多くの人がそう思うはずです。これがあれと表裏一体だなんて…。また、人物描写が実に巧いです。表面的なものは勿論内面的なもの、ドメスティックなものの描写が巧妙で、共感したり感情移入したりできて良かったです。誰か一人というわけではなく多くの登場人物に対してです。そして、単なる物語ではなく、きちんと著者の哲学・メッセージがあってこれもかなり良かったです。
出典: www.amazon.co.jp