本を食べちゃうくらい愛している”文学少女”の物語 part2

ある学園の文学部の部長は本を食べちゃうくらい愛している”文学少女”らしい。
その部長が「天野遠子」でその後輩「井上心葉」とともにさまざまな事件?を解決していくストーリー。
文学作品が物語の【核】となっているのが特徴である。

”文学少女”と慟哭の巡礼者【パルミエーレ】

題材となった文学作品:『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)

あらすじ
この五冊目は今までとは違い、井上心葉自身の物語である。心葉の苦く、悲しい過去が明らかになる。
ななせが足を滑らせ入院している病院にお見舞いに行った心葉は『忘れることのできなかった少女』と再会する。
その喜びの束の間、少女を中心に心葉の人間関係がギクシャクし始めたのだ。
まるで彼女以外、心葉に近づくことが許されないように―
彼女が心葉をそうまでして縛り付ける理由とは?
彼女の願いとは?
井上心葉のすべてが明らかになる!

”文学少女”と月花を孕く水妖【ウンディーネ】

題材となった文学作品:『夜叉ヶ池』『草迷宮』『外科室』(泉鏡花)

あらすじ
遠子の級友「姫倉麻貴」(ひめくらまき)の物語である。

平穏な夏休みを過ごしていた心葉のもとに「悪い人にさらわれました。着替えと宿題を持って、今すぐ助けに来てください」と遠子から頭の痛くなるようなSOSが届く。
強制的に遠子のもとへ向かわされた心葉。
二人と麻貴が過ごす別荘で80年前と同じ悲劇が起きようとしていた。

”文学少女”と神に臨む作家【ロマンシェ】上・下

題材となった文学作品:『狭き門』(ジッド)

あらすじ
この7冊目、8冊目は今まで心葉たちの物語の読み手であった”文学少女”こと「天野遠子」(あまのとおこ)の物語である。
彼女の語られなかった過去が明らかになる。
彼女の突然の裏切りに動揺し、責めたててしまう心葉。彼らに何が起こったのか。そしてなぜ裏切ったのか。
あの日、なぜ遠子は心葉に「自身の秘密」を見せ、文学部に入部させたのか

そのすべてと切ないほどの遠子の愛情が明らかになる衝撃の最終巻!

~外伝~ 全4冊

この『外伝』の4冊は1冊の中に2~4の中編の物語があり、それぞれ題材となった文学作品が異なっているし、物語も違う。
そのそれぞれについての「あらすじ」を書いていくため、本編に比べて分かりにくいと思うがご容赦いただきたい。

”文学少女”見習いの、初戀【はつこい】。

収録作品
・”文学少女”見習いの、初戀
題材となった文学作品:『デミアン』(ヘルマン・ヘッセ)

あらすじ
誰かの名を泣きながら呼ぶ男の子に魅せられた高校入学直前の「日坂菜乃」(ひのさかなの)
「見習い」シリーズの主人公である。
4月になり菜乃は高校に入学しその、「男の子」に再会する。
その「男の子」こそ高校3年生になった『井上心葉』だった。
彼のそばにいたいという勢いで文学部に入部する。
先輩になった心葉と元気すぎる後輩との新たな物語がはじまる。

・”文学少女”見習いの、心中【しんじゅう】。
題材となった文学作品:『曾根崎心中』(近松門左衛門)

あらすじ
菜乃の「大胆すぎるある行動」によって、菜乃と心葉の間はもはや修復不可能なくらいに冷え切っていた。
しかし、心葉は渋々ながらも菜乃の読んでいる本についてアドバイスをする。それが『曾根崎心中』だった。
心葉のアドバイスを生かすべく行った図書館で「なごむ」さんという不思議な人物に出会い、その人から「心中しない?」と持ち掛けられる。
「なごむ」さんとは一体誰なのか?
心葉と菜乃は「ある事件の真相」にたどり着けるのか。

心葉の先輩らしい面が垣間見える作品。

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