本を食べちゃうくらい愛している”文学少女”の物語 part3
ある学園の文学部のお話。
ホンモノの”文学少女”になることを目指している「日坂菜乃」が先輩の「井上心葉」を振りまわしながら、あらゆる事件?を解決し成長していく。
作品のすべてに文学作品が使われており、その文学作品が事件の【鍵】を握っている。
”文学少女”見習いの、傷心【しょうしん】。
収録作品
・”文学少女”見習いの、傷心【しょうしん】。
題材となった文学作品:『みずうみ』(テオドール・シュトルム)
あらすじ
麻貴に頼み込んで文学部の「合宿」を強行した菜乃は「本物の”文学少女”」(天野遠子)との差をまざまざと見せつけられる。
夜中、森の中で心葉に背負われ、聞いた菜乃に対する思い。
心葉と菜乃の距離はこの合宿で縮まるのか?
・”文学少女”見習いの、怪物【かいぶつ】。
題材となった文学作品:『フランケンシュタイン』(メアリー・シェリー)
あらすじ
憧れの先輩、心葉との思い出がどうしても欲しい菜乃は、合唱部部長「仙道十望子」(せんどうともこ)の協力を得て、心葉と一緒に劇に出演することになる。その劇が『フランケンシュタイン』だった。
『フランケンシュタイン』をすることが決まったその日から、合唱部に不可思議なことが起こりはじめる。
『フランケンシュタイン』の怪物の仕業ではないかという憶測。
その「怪物」は元合唱部の部員で十望子の親友だというのだ。
心葉と菜乃は十望子の過去に迫る!
ラストで明かされる「怪物」の正体に驚きを隠せない。
”文学少女”見習いの、卒業【そつぎょう】。
収録作品
・”文学少女”見習いの、寂寞【せきばく】。
題材となった文学作品:『こころ』(夏目漱石)
あらすじ
放課後の部室で心葉とキスをしていた親友の瞳(ひとみ)から「わかったでしょう?邪魔よ」と凍てつくような視線を向けられた菜乃。
キスは誤解に過ぎなかったのだが、心葉と瞳は付き合うという。瞳は菜乃に『わざと』憎まれるようなことをしていく。
瞳の過去に何があったのか。
菜乃が大切な親友のために奮闘する!
・”文学少女”見習いの、卒業【そつぎょう】。
題材となった文学作品:『桜の園』(アントン・チェーホフ)
あらすじ
もうすぐ心葉は卒業してしまう。
ななせに頼み込み、心葉に贈るバレンタイン・チョコの指導をしてもらい、心葉と最初で最後のデートをする。
そして迎えた卒業式。
心葉の前で菜乃は「あること」をする。
恋をしている女の子にぜひ読んでほしい一冊。
半熟作家と”文学少女”な編集者【ミューズ】
収録作品
・半熟作家と”文学少女”な編集者【ミューズ】
題材となった文学作品:『伊勢物語』
あらすじ
大学を卒業した遠子は編集者になっていた。
編集者になった遠子と遠子の担当作家「雀宮快斗」(すずめのみやかいと)との物語。
快斗は15歳にして出版社の文学新人賞特別賞を受賞した「ハードボイルド高校生・業平涼人」シリーズの作者である。
しかし、担当編集者と折が悪く、いつも喧嘩別れをしていて遠子が担当編集者5人目である。
ある日からポストに変な手紙が届きはじめる。
それは「ハードボイルド高校生・業平涼人」シリーズの原稿の内容を自分の言う通りに修正しろという脅迫状とも言うべきものだった。
脅迫状を送り付けているのは誰なのか?
遠子は犯人を見つけることが出来るのか。
・半熟作家とスキャンダラスな淑女【スカーレット】
題材となった文学作品:『風とともに去りぬ』(マーガレット・ミッチェル)
あらすじ
快斗はあるパーティ会場で女子大生作家の「早川緋砂」(はやかわひさ)と出会う。
二人は互いに憎みあっており出会った瞬間から嫌みのオンパレードである。
しかし、あろうことに熱愛報道をされてしまうのだった。
二人とも遠子を編集者として頼りにしており、「どっちが遠子にふさわしいか」を決めるべく短編小説のWEB投票で戦う。
その結果、予想もしていないことが起こった。なんと遠子が緋砂の担当を外れるというのだ。
遠子の真意は…?
・半熟作家と空騒ぎの学友達【ハムレット】
題材となった文学作品:『ハムレット』(ウィリアム・シェイクスピア)
あらすじ
登校しないと留年の危機ということで「年収二億のイケメン作家」の快斗も高校生らしく学校に通学することとなった。
いつの間にか快斗はクラスメイトの鳴見宝(なるみたから)と卓球のダブルスを組まされていた。
実は、快斗は重度の運動オンチでありそのせいでイジメを受けてしまう。
快斗をイジメた犯人とは?
そして犯人の「目的」とは?
・半熟作家とページを捲る”文学少女”【ディアーズ】
題材となった文学作品:『伊豆の踊子』(川端康成)
あらすじ
遠子が結婚すると聞き、すべてがどうでもよくなった快斗は伊豆へと逃げる。
しかし、遠子が追ってきてホテルでカンヅメになって小説を書くことになった。
遠子の髪を三つ編みにしたことで吹っ切れた快斗は原稿に向かい始める。
ある日、遠子と遠子の婚約者を街で見かけた後に、快斗自身も初恋の人と再会する。
”文学少女”シリーズいよいよ感動の最終巻!
~短編集~ 全4巻
短編集は巻ごとの収録作品と題材となった文学作品のみ掲載する。
”文学少女”と恋する挿話集【エピソード】1
収録作品
・”文学少女”と恋する牛魔王【ミノタウロス】
題材となった文学作品:『初恋』(ツルゲーネフ)
・”文学少女”の今日のおやつ ~『更級日記』~
題材となった文学作品:『更級日記』(菅原孝標女)
・”文学少女”と革命する労働者【プロレタリア】
題材となった文学作品:『蟹工船』(小林多喜二)
・”文学少女”の今日のおやつ ~『万葉集』~
題材となった文学作品:『万葉集』
・”文学少女”と病がちな乙女【クロエー】
題材となった文学作品:『ダニフスとクロエ―』(ロンゴス)
・”文学少女”の今日のおやつ ~『ムギと王さま』~
題材となった文学作品:『ムギと王さま』(エリナ―・ファージョン)
・無口な王子【プリンス】と歩き下手の人魚【マーメイド】
題材となった文学作品:『赤いろうそくと人魚』(小川未明)
・”文学少女”と扉のこちらの姫【レイディ】
題材となった文学作品:『夏への扉』(ハインライン)
・”文学少女”と浮気な預言者【ヨカナーン】
題材となった文学作品:『サロメ』(オスカー・ワイルド)
・文学少女”の今日のおやつ 特別編 ~『スノーグース』~
題材となった文学作品:『スノーグース』(ポール・ギャリコ)
”文学少女”と恋する挿話集【エピソード】2
収録作品
・森ちゃんのつぶやき
・”文学少女”と愛を叫ぶ詩人【ハイネ】
題材となった文学作品:『ハイネ詩集』(ハインリヒ・ハイネ)
・”文学少女”の今日のおやつ ~『ロリータ』
題材となった文学作品:『ロリータ』(ウラジミール・ナボコフ)
・”文学少女”とキスを待てない詩人【バイロン】
題材となった文学作品:『バイロン詩集』(ジョージ・ゴートン・バイロン)
・”文学少女”の今日のおやつ ~『飛ぶ教室』~
題材となった文学作品:『飛ぶ教室』(エーリッヒ・ケストナー)
・ななせの恋日記 其の一 たったひとつの願いごと
・ななせの恋日記 其の二 大嫌いの裏側
・ななせの恋日記 其の三 明日にはきっと
・”文学少女”と汚れつちまつた詩人【チューヤ】
題材となった文学作品:『中原中也詩集』(中原中也)
・”文学少女”の今日のおやつ ~『銀の匙』~
題材となった文学作品:『銀の匙』(中勘助)
・”文学少女”と祝福する詩人【タゴール】
題材となった文学作品:『ギタンジャリ』(ラビンドナラート・タゴール)
・ななせの恋日記 特別編
・”文学少女”と炎を上げる牛魔王【ミノタウロス】
題材となった文学作品:『潮騒』(三島由紀夫)
・”文学少女”の今日のおやつ ~『好色五人女』~
題材となった文学作品:『好色五人女』(井原西鶴)
”文学少女”と恋する挿話集【エピソード】3
収録作品
・”文学少女”と恋し始めの女給【メイド】
題材となった文学作品:『歌行燈』(泉鏡花)
・”文学少女”の今日のおやつ ~『谷間』~
題材となった文学作品:『谷間(かわいい女・犬を連れた奥さん)』(アントン・チェーホフ)
・傷ついた紳士【テノール】と穢れなき歌姫【ソプラノ】
題材となった文学作品:『蝶々夫人』(ジャコモ・プッチーニ)
・卵の歌姫【ディーヴァ】と彷徨える天使【エンゲル】
題材となった文学作品:『さまよえるオランダ人』(リヒャルト・ワーグナー)
・遠子おばタンの秘密
・迷える小鹿【バンビ】と嘘つき人形【ドール】
題材となった文学作品:『ライ麦畑でつかまえて』(J.Dサリンジャー)
・頑張る小鹿【バンビ】と臆病な旅行者【ホリー】
題材となった文学作品:『ティファニーで朝食を』(トルーマン・カポーティ)
・道化【ピエロ】のつぶやき
”文学少女”と恋する挿話集【エピソード】4
収録作品
・”文学少女”見習いの、発見
題材となった文学作品:『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)
・”文学少女”と物思ふ公達【ノーブル】
題材となった文学作品:『堤中納言物語』
・”文学少女”の今日のおやつ ~『かもめのジョナサン』~
題材となった文学作品:『かもめのジョナサン』(リチャード・バック)
・”文学少女”と幸福な子供【チャイルド】
題材となった文学作品:『最後の真珠』(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)
・”文学少女”と騒がしい恋人たち【ラヴァーズ】
題材となった文学作品:『ばらとゆびわ』(ウィリアム・メイクピース・サッカレー)
・アトリエの内緒話
・不機嫌な私【ガール】と檸檬の君【ボーイ】
題材となった文学作品:『檸檬』(梶井基次郎)
・美羽 ~戸惑いながら一歩ずつ~
題材となった文学作品:『たけくらべ』(樋口一葉)
・ななせ ~天使のコール~
・蛍 ~嵐のあとの陽の中へ~
題材となった文学作品:『嵐ヶ丘』(エミリー・ブロンテ)
・”文学少女”の今日のおやつ ~『桜の森の満開の下』~
題材となった文学作品:『桜の森の満開の下』(坂口安吾)
・シュークリームの秘密
・”文学少女”の今日のおやつ 特別編 ~『百年後』~
題材となった文学作品:『百年後』(ラビンドナラート・タゴール)
本を食べちゃうくらい愛している”文学少女”の物語 part1 - RENOTE [リノート]
renote.net
この本はシリーズ物であり、全16冊で既刊している。(本編:8冊 短編集:4冊 外伝:4冊)
いずれも文学作品に題材を取っており、その文学作品と同じ筋通り、または強く影響を受けるような形で話が展開していく。
あらすじと登場する文学作品を紹介する。(なお、あらすじは本編8冊と外伝4冊のみにする)