本を食べちゃうくらい愛している”文学少女”の物語 part1
この本はシリーズ物であり、全16冊で既刊している。(本編:8冊 短編集:4冊 外伝:4冊)
いずれも文学作品に題材を取っており、その文学作品と同じ筋通り、または強く影響を受けるような形で話が展開していく。
あらすじと登場する文学作品を紹介する。(なお、あらすじは本編8冊と外伝4冊のみにする)
~本編~ 全8冊
”文学少女”と死にたがりの道化【ピエロ】
題材となった文学作品:『人間失格』(太宰治)
あらすじ
井上心葉(いのうえこのは)の後輩「竹田千愛」(たけだちあ)の物語である。
ごく普通の高校生の井上心葉は「物語を食べちゃうくらい」愛している文学部部長の天野遠子と出会い、遠子の「おやつ係」に任命されてしまう。
かなり変わった部活の時間にもようやく慣れてきたと思った矢先、文学部に依頼が持ち込まれる。
初めは「単なるラブレターの代筆」のはずだった。しかし、それが思わぬ事件へと発展していく。
”文学少女”と飢え渇く幽霊【ゴースト】
題材となった文学作品:『嵐が丘』(エミリー・ブロンテ)
あらすじ
学園の二年生「雨宮蛍」(あめみやほたる)の物語である。
遠子が勝手に設置した文学部のポストに「憎い」「幽霊が」「助けて」などのメモと意味不明な数字の羅列が書いてあるメモが投げ込まれる事件が起こる。
その犯人は学園の古い制服を着た「九條夏夜乃」という女の子で心葉たちに「わたし、とっくに死んでいるんですもの」と告げる。
学園には「夏夜乃」にそっくりな『雨宮蛍』という女の子がいたのだ!
深まる謎に目が離せない!
”文学少女”と繋がれた愚者【フール】
題材となった文学作品:『友情』(武者小路実篤)
あらすじ
心葉の級友「芥川一詩」(あくたがわかずし)の物語である。
図書室で本のページが切り取られる事件が起こる。当然、「文学少女」たる遠子が許すはずもない。いつもの遠子の暴走に巻き込まれた挙句、文学部と心葉のクラスメイトの琴吹ななせや芥川一詩らで劇を上演することになる。
クラスメイトの芥川一詩は他のクラスの少女との関係と過去の事件で立ちすくんでいた。
その過去の事件から芥川を解放しようと奮闘する遠子と心葉。
二人は彼を救いだせるのか。
”文学少女”と穢名の天使【アンジュ】
題材となった文学作品:『オペラ座の怪人』(ガストン・ルルー)
あらすじ
心葉の級友「琴吹ななせ」(ことぶきななせ)の物語である。
音楽教師の毬谷の手伝いに駆り出される心葉とななせ。
平穏な日々が過ぎていくように思えたが、ある日ななせの親友が突然失踪してしまう。
混乱するななせとともに必死に親友の行方を探す心葉。その親友の失踪には「音楽の天使」なる人物が関わっているらしい。
「音楽の天使」とは誰なのか。そして親友は見つかるのか。
本を食べちゃうくらい愛している”文学少女”の物語 part2 - RENOTE [リノート]
renote.net
ある学園の文学部の部長は本を食べちゃうくらい愛している”文学少女”らしい。
その部長が「天野遠子」でその後輩「井上心葉」とともにさまざまな事件?を解決していくストーリー。
文学作品が物語の【核】となっているのが特徴である。
本を食べちゃうくらい愛している”文学少女”の物語 part3 - RENOTE [リノート]
renote.net
ある学園の文学部のお話。
ホンモノの”文学少女”になることを目指している「日坂菜乃」が先輩の「井上心葉」を振りまわしながら、あらゆる事件?を解決し成長していく。
作品のすべてに文学作品が使われており、その文学作品が事件の【鍵】を握っている。