「ベストヒットUSA」で今も活躍中!DJ小林克也と80年代の傑作「スネークマンショー」

1980年代に洋楽が好きだった人なら多分必ず一度は見たことがあるはずの番組。それが「ベストヒットUSA」です。DJは完璧な英語を自在に操る小林克也氏。現在もこの番組は放送局を変え現役で続行中で、良質な洋楽をわかりやすく紹介してくれています。ここではそんな小林克也氏のプロフィールと、彼が関わった80年代の傑作「スネークマンショー」について語ってみたいと思います。

小林克也氏について

小林克也さんといえば、なんといってもネイティブかと思うほどあの素晴らしい英語力が頭に浮かびますが、略歴を見るとまさに「好きこそ物の上手なれ」を地で行く方だったようですね。
小学三年生の頃、当時の極東放送「FEN」(現ARF)を聞いたのがきっかけで英語に興味を抱き、それ以降知人から英語、それも正確な発音を徹底して学ばれたそうです。
その間も短波放送でアメリカやオーストラリアの英語放送を聞き、50年代のロックに夢中になりました。
そして大学は慶応義塾大学に進学。在学中、通訳案内業という国家試験に合格し、その頃からすでに外国人を相手に観光ガイドのアルバイトなどされていたそうです。
やがて大学を中退しますが、得意の英語を活かして外国人客の多いナイトクラブの司会などをしつつ、1970年に当時のラジオ関東(現ラジオ日本)で初めて電波上でDJデビューを果たしました。
以降、その卓越した英語力と声質、さらには個性的な雰囲気を活かした俳優業まで幅広いフィールドで活躍されています。

ベストヒットUSAとは

『ベストヒットUSA』(ベストヒット ユーエスエイ)は、ラジオ&レコーズ及びビルボードのデータを元にしたアメリカのヒットチャートを紹介する番組である。BS朝日(テレビ朝日ほかでも放送)、およびNACK5などで放送されている音楽番組。また、過去に幾度か放送局を変えて放送されていた番組の総称である。 また、2014年に東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX、092ch)でも放送中。ベースはBS朝日の放送を30分に縮小し、2コーナー、及び、3コーナー設けての放送である。
司会(VJ)は第1回から現在に至るまで一貫して小林克也が務めている。

出典: ja.wikipedia.org

番組にまつわるこぼれ話

小林克也は「スタート直後は、ラジオみたいなことをテレビでやってどうすンだ」とかよく言われたと話している。小林自身も"どうせ半年くらいで終わるんだろう"と思っていたというが、たちまち人気番組となり以降、洋楽入門的な番組として定着していった。
番組は博報堂が企画したものだが、ブレーンの中に小林の顔見知りがいて、司会は小林克也で行くというキャスティングで、深夜時間帯のための番組試作品企画が進められていた。当時ラジオで『スネークマンショー』をはじめ多くのレギュラー番組を持つナンバーワンDJ・小林克也は、実験的新番組にはうってつけの人選ではあった。ところが小林はラジオの仕事が忙しく、たまに頼まれて出て観ていたテレビの仕事の進め方も好きではなく、テレビ出演には乗り気でなかった。しかし断りきれず、まぁ半年ぐらいならいいか、と引き受け今日に至っている。

出典: ja.wikipedia.org

この番組は現在もBS朝日で放送中です。

www.bs-asahi.co.jp

伝説のアルバム「スネークマンショー」について

1980年初めに、小林克也氏と桑原茂一氏、そして現在渋い俳優として知られている伊武雅刀氏がタッグを組んでつくられた「スネークマンショー」。
当時としては相当に先鋭的でシュールな内容を持っており、今聞いてもまったく古びないのがすごいと思います。

「スネークマンショー」(アルバム)概要

『スネークマン・ショー』(SNAKEMAN SHOW)は、1981年2月21日にアルファレコードから発売されたスネークマンショーのアルバムである。帯に書かれたコピーから「急いで口で吸え」とも呼ばれる。

1980年にYMOと組んで発表した『増殖』がヒット、それによりアルファ・レコード側から単独でアルバム発売を依頼され製作。プロデュースは桑原茂一と細野晴臣。
ゲストはYMOのほか、加藤和彦、ムーンライダースやプラスチックスといった日本のミュージシャン(レコード会社の関係上匿名で参加)やクラウス・ノミ、ザ・ロカッツなどの海外のミュージシャンが参加。

出典: ja.wikipedia.org

収録曲

A面
1 盗聴エディ P-1
2 磁性紀 - 開け心 - : YMO 作詞 : 細野晴臣 作曲 : 坂本龍一・高橋幸宏 編曲 : YMO・大村憲司
フジカセットのCM曲として作成。資料によっては「開け心~磁性紀のテーマ~」とも表記される。歌詞に対してクレームがついたため、はっきり聞こえないようにモノラルで録音された。

3 盗聴エディ P-2
4 レモンティー : シーナ&ザ・ロケッツ 作詞 : 柴山俊之 作曲・編曲 : 鮎川誠

5 はい、菊池です 大麻所持で逮捕されたポール・マッカートニーが取調室で横柄な警官(菊池)にサインを何枚も頼まれるという寸劇。当時、ポールは実際に大麻所持で逮捕されており、留置場で何枚もサインを頼まれたというエピソードが元ネタになっている。菊池の声は伊武雅刀が担当。

6 盗聴エディP-3
7 オール・スルー・ザ・ナイト : ザ・ロカッツ 作曲 : スマット・スミフ

8 ストップ・ザ・ニュー・ウェイブ : 伊武雅刀とTHE SPOILとお友達
9 ジミー・マック : サンディー 作詞・作曲 : ブライアン・ホランド、エディー・ホランド、Lamont Dozier

B面
1 急いで口で吸え
2 黄金のクラップヘッズ : ザ・クラップヘッズ 作詞・作曲 : ザ・クラップヘッズ

3 シンナーに気をつけろ
4 メケ・メケ : ドクター・ケスラー 作詞 : シャルル・アズナブール、丸山明宏 作曲 : ジルベール・ベコー 編曲 : ドクター・ケスラー

5 正義と真実
6 コールド・ソング : クラウス・ノミ
7 咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー : ユー・アンド・ミー・オルガスムス・オーケストラ 作詞 : スネークマンショー 作曲・編曲 : 細野晴臣
1980年4月25日にスネークマンショーのラジオで放送された同名曲に細野が新たに曲をつけたもの。シングルカットもされている。

8 これなんですか
9 ごきげんいかが アゲイン

ここからは、アルバムから是非聞いていただきたい曲(?コント?)を紹介します。

「スネークマンショー」-「咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3」

伊武さんと克也さんの絶妙な掛け合い。
途中で伊武さんがデスラー総統になったり、林家三平(先代)になったり、克也さんがウルフマン・ジャックになったり。

「ひあうぃーごー・えぶりぼでい・かもんろっくんろーる!」
「おじょうず~~~」
「ヤマトの諸君、ひさしぶりだね…またあえて嬉しいよ…ふふふふふ」
「おじょうず~~~」

今聞いても十分笑えます。

ある意味、「モンティパイソン」の日本版だと言えるのではないか。
と、これは筆者の私見。

「はい菊池です」(ポールマッカートニー取調室)

ポールが初来日した時マリファナ所持で逮捕された時のことをネタにした、ものすごいブラックなコント。
ポール泣きながら「YES,YES」って言いながらサイン書いてる。WWWW
というか、ポール(小林克也さんだよね)イエス、しか言わないのね。
「さっきカツ丼とってやったら喜んで食ってましたわ」WWW 危なすぎるネタ。

「若い山彦」

「僕が思うにロックってのはね…いいものもある、わるいものもある」

深いことを語っているようで、実はまったく中身のない話を延々と続けている不毛な対談!WWWW

スネークマンショー -急いで口で吸え-

「急いで口で吸え!~メケ・メケ~シンナーに気をつけろ」
「急いで口で吸え!」は超ブラックで、空気感がなんとも言えない。何かに噛まれたらどうするかについてしか言ってないWWWW

メケ・メケは美輪明宏さまが歌っていることでも知られるシャンソン。

そしてかなりやばいコントも入ってるぞ。「シンナー〜」これは多分ラジオでは流せない。ただ同じセリフを伊武さんと克也さんが繰り返し言いながら笑ってるだけなんだけど。

警察だ!!

「警察だ!!」

すごく短いコントだけど、破壊力がすごい。

正義と真実。

実際にありそうなので、すごく可笑しい。

最後に

いかがでしょうか。
小林克也氏の引き出しの多さに改めて驚かされますね。
これからもずっと現役DJとして、私たちに良い音楽を紹介し続けてほしいです。

matsurika
matsurika
@matsurika

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