『おそ松さん』深い所とヤヴァイ所
何ていうか、アニメ界というかテレビ界に対する限界というか、挑戦を目指しているかのごとき快進撃の『おそ松さん』。パロディ多様のみならず「それはまずかろう」と思われるシーン、展開の数々…2015年の中でも特に「大丈夫か!?」と思われるものを抜粋しました。しかし、中には結構深い意味が込められているものも…。
第六話
ヤヴァイ所:アメリカ大統領からも頼られているハタ坊ことミスター・フラッグ。大して六つ子は相変わらずの無職…秘書が六つ子を間違えたと別の秘書を殺したり…。ハタ坊はハタ坊で気前良く「お金あげる」って言ってたのに、雇うとなったらこれですよ。
深い所:運や才能の有無により分かれた明暗。そして「仕事」のため大きな犠牲も払わねばならないということでしょうか。そして、「友」と「部下」は違うという。
深い所:「驕る平家は…」を地で行くような回。「供給源」として搾取され続けるイヤミの今後はどっちだ…無邪気に喜んでいるハタ坊が恐怖を煽ります。「赤塚作品ぽい」という声もあるようですが。
第七話
ヤヴァイ所:トッティ、気持ちは分かります。けど兄弟を汚物のように扱い追い払ったり、職場の子に嘘ついたりするのはいかがなものかと思います。
深い所:自分だけおいしい目を見ようとするな、ということでしょうか。職場での身分及び学歴の詐称なんて普通に悪事ですし。
第八話
Aパートは推理物に対する皮肉なんでしょうか。「名探偵が何でも解決してくれる?現実はそんな甘くねえよ!」という。まあ、和みすぎて自首してますが。明らかに怪しい人いましたけど、あの人なんだったんでしょうか…。Bパート、現代のイタイ女子の本音漏らしまくりです、トト子ちゃん。平成版『おそ松くん』でも結構下衆な性格でしたが、あの時は顔芸も一緒でした。しかし、今度のトト子ちゃんはかわいい顔そのままにイタイ発言。だからこそ余計の「女のいやらしさ(計算、という意味合いです)」がにじみ出ているように思えます。
第九話
ヤヴァイ所:それまで「常識人」だったチビ太の暴走、そして「特定の人でないと見れないDVD」コーナー。ハタ坊…何でいるんだ。
深い所:多くを語らず、さりげなく描く手法が光ったBパートにはやられました。笑って見送る十四松、兄弟とチビ太にだけ見せる涙。そしておそ松の弟想いぶり。
第十話
ヤヴァイ所:相変わらずの「異性と付き合ったことがない男性」の表現、女装というか女性化してまで巻き上げ、儲けようとするチビ太とイヤミ。
深い所:「楽して儲ける方法はない」ですかね。薬を飲んで六つ子から搾取するだけだった二人と対比するかのように、イヤヨとチビミの正体を知らず懸命に汗を流して働く六つ子。六つ子に下心があったとは言え、チビ太もイヤミも男心を十分知っている男性(女湯に入ろうとしましたし)です。なのに、その男心に付け込んで楽に儲けようとした。それで罰が当たったんでしょうか。
第十一話
ヤヴァイ所:「クリスマスなのに予定がない」六つ子がゾンビ化!一松が怖い!またイケメン&美女化!そして何故特定のホテルを破壊!?ダヨーンとデカパン!酔いを醒ませ!十四松!サンタを待ってた理由はそれか!ツッコミが追い付きません。