奇抜、秀逸なアーティスト、福田繁雄
「こういう人いるんだなあ」と感心した芸術家のひとりです。風刺のきいた、トリックアート的な絵画、彫刻等で知られる方です。
福田繁雄
1932年東京都出身。東京芸術大学図案科を卒業後、広告デザインの道へ。日本万博のポスターが入選し、1975年には世界的に有名になる。またの名を「日本のエッシャー」。
出典: ja.wikipedia.org
ポスター
大砲と、砲弾。戦争やってると、自分も痛い目見るよ、ということでしょうか。たった一枚で妙な緊迫感と説得力があります。
『日常品の反乱』というシリーズの一作。「役に立たないもの」シリーズとでも言いましょうか。確かに、このはさみは使いずづらそうです。たったこれだけで、何だか戸惑ってしまう。でも、ユーモアがある分救われるというか、好奇心をくすぐられる。そんな作品が多いです。
よく見ると、ベートーヴェンの髪が、演奏家です。何か象徴的。
エコメッセージ、もしくは皮肉でしょうか。「木を切る斧の柄」から芽が出た、という。
立体彫刻
『役立たず』シリーズ立体版。右のスプーンはそれなりに使えそう…いや無理ですね。
よくも思いつくものです。そして、作るものです。というか、作れるのもすごいです。
向きによって絵柄が変わるシールなんかありますが、こちらは「角度によって違って見える彫刻」です。ピアニストにも、バイオリニストにも見える、という彫刻。他にも「あ」と「ん」、もしくは「A」と「Z」が一体化し、角度によってそう見える彫刻などがあります。
人間の目というか脳って不思議だと改めて思います。
廃材の寄せ集め。しかし主役は、光を当てた際に現れる影の方。この手法を最初に思いついたの、この人なんでしょうか。