アルベール・カーン(1860-1940)という人物をご存知ですか?フランスの大富豪で、世界中に写真家を派遣し、当時はまだ珍しかったカラー写真を撮影させて自らのコレクションにしました。彼には世界平和を実現させるという壮大な夢があり、その夢のために写真を撮影し続けました。「平和とカラー写真」一見関係ないように思えるこの2つは何故結びついたのでしょう?カーンの生涯を振り返って紐解いてゆきます。
破産したカーンは無一文になりました。広大な自宅の庭は
公園として一般に開放されましたが、80歳まで長生きした
カーンは邸宅に住むことだけは許され、見学者が居ない
時には“元”自宅の庭を散歩することもありました。
※写真はイラク地方の女性
アルベール・カーン美術館
現在、パリ西部にあるカーン邸の庭には「アルベール・カーン美術館」が
作られ、彼の写真コレクションや動画を鑑賞することができます。
また、邸宅の庭は公園として開放され、市民の憩いの場になっています。
庭園内には、日本庭園や茶室もあります。
日本風の橋の下には錦鯉が泳いでいます。
アルベール・カーン邸の外観。現在は痛みが酷く、
中に入ることはできませんが、修復中とのことなので
いずれは見学できる日が来ることでしょう。
アルベール・カーン コレクション よみがえる100年前の世界
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大富豪から無一文に転落したアルベール・カーン。彼が不幸だったのか幸福だったのかは
誰にも分かりません。しかし、彼の残した素晴らしい映像と輝かしい理念は、今を生きる
私たちの胸をときめかせてくれます。
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