テレビ版『ペンギンズ』隊長の魅力とは?

映画『マダガスカル』で、下手をすると主人公たちよりも目立っていた「ペンギンズ」。かわいいペンギンのふりして、曲者揃いの凄腕エージェントを束ねる隊長(英語名Skipper)。日本での声優さんは飛田展男さんというんだから、豪勢なものです。でも、隊長自身の魅力って一体何だろう?どこから来るんだろう…?映画版とは性格等が違うらしいので、ここではテレビ版の隊長について語ります。

隊長の「本名」

隊長の本名というか英語名は上述の通り「Skippaer(スキッパー)」です。個人名ではなく、役職です。漁船、ヨットなどの「船長」を意味します。ペンギンと言えば海や魚を連想しますし、なるほどとうなずきますね。軍艦の艦長という意味もあり、ペンギンズを束ねる者としては、これ以上ないネーミングです。

大物感

右から2番目が隊長。つい目が行っちゃいます。

飛田さんの熱演も相まって、かなりの大物感です。どうです、このドヤ顔。ペンギンズは表向き動物園で愛嬌を振り向いていますが、裏では様々な作戦や訓練を行います。その指揮をとる重要な役目を負っており、「隊長なしでミッションに当たる」ことに対する疑問と不安と思しき心情を、新人(英語名Private。一番右)が吐露するほどです。常に悠然と構えているのは、長きに渡るエージェントとしての経験がモノを言うのでしょうね。部下たちの心情を見抜いて「休暇」を与え、「不出来な部下たちだ」とふ、と笑ってみたり、オトナの雰囲気漂わせます。

怒らせると怖いけど。

意外と暴走する

と思ったら、意外に暴走します。しかも結構偏見に満ちあふれています。ヒッピーとかに。オイシイおやつ「フィロス」(魚とチュロスの合体した、ペンギンズにとっては夢のようなおやつ)を作る時に出る有害物質が吐き出されて空に溜まり、しかもそのせいで異常気象が起きた際、「フィロス製造機のせいじゃないもん!ライバルキャラのせいだもん!」とばかりにミッションに参加せずフィロスを馬鹿食いしていたほどです。新人のとるかわいすぎるポーズによって失神者が出ても、気にせず客の食べていたおやつを盗み食いしたり、「それが目当てなんじゃないの!?」と思わせるほど、何かにつけて新人に「可愛すぎるポーズ」をとらせたり。一度メスだと思い込んだ時は動揺するわ、女子力つけようとするわ…結構大変なペンギンでもあるのです。

だけどやっぱり頼れるリーダー!

だけど憎めないし、やっぱり頼れるリーダーであることに変わりありません。チームにはやはりまとめ役が必要不可欠です。頭脳派も体力派もいるペンギンズですが、隊長抜きでピンチに陥った際、自分がどんな状態であろうと「待たせたな!」とばかりに登場し、窮地を救う。ひとえに部下や動物園を大事に思っていればこそ、です。多少暴走したって、部下ひとりひとりの個性を見抜いており、場合によっては叱らずに済ますこともある。隊長自身が何らかの教訓を得ることもあります。「威張ってる」とキツネザルから言われようと、自身の務めをちゃんと理解し、果たしているのが隊長の魅力なんですね。暴走もあるけど。

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