ミステリアスでアンニュイ…謎のガールズラッパー「DAOKO」が気になる
2014年夏に公開され、過激な暴力表現で話題となった中島哲也監督映画「渇き。」。その挿入歌に抜擢され一躍有名アーティストの仲間入りを果たしたティーン・ラッパーDAOKO。ミステリアスでアンニュイな彼女の音楽をご紹介します。
DAOKOのプロフィール
1997年生まれ、東京都出身。15歳の時にニコニコ動画へ投稿した楽曲で注目を集め、2012年に1stアルバム『HYPER GIRL- 向こう側の女の子 -』発売。ポエトリーリーディング、美しいコーラスワーク、ラップを絶妙なバランスで織り交ぜ、他にはない独特の歌詞をみずから紡ぎだす。
インターネットというベールに包まれ活動するミステリアスな彼女の存在はたちまち高感度のクリエイターを中心に広がり、わずか16歳にして、m-floに見出され2013年にm-flo + daokoによる楽曲『IRONY』が映画『鷹の爪~美しきエリエール消臭プラス~』の主題歌に起用。
さらに、中島哲也監督の目に止まり、2014年公開映画「渇き。」では“Fog”が挿入歌に抜擢される。2015年3月、TOY’S FACTORYから『DAOKO』にてメジャーデビュー。 彼女らしい独特の世界観はそのままに、新進気鋭トラックメーカー、そして GREAT3の片寄明人が参加した7組と楽曲を制作。
出典: www.cinra.net
話題を集めるラッパー・DAOKO。
小学校高学年の時期から表現するということに関心を持ち、中学生の頃からラップを始めたという彼女はまだ18歳(2015年現在)。
若手とは思えないほどのクオリティの高さ、存在感を放つ注目のアーティストである。
1stアルバム収録曲が映画のサウンドトラックに
残虐な描写で賛否両論を巻き起こした映画「渇き。」の挿入歌に抜擢された「fog」
DAOKO自身が人間関係に悩んでいたという時期に制作されたこの楽曲と、闇を抱えた映画のヒロイン像がマッチし、
映画の世界を彩っている。
2014年メジャーデビュー
そんなDAOKOは2015年3月25日に二枚組アルバム「DAOKO」でメジャーデビューを果たす。リードトラック「水星」はtofubeatsの楽曲であり、本作はこの楽曲の世界観をDAOKOからの視点でPARKGOLFと共に大胆にサンプリング・アレンジを施したものである。
甘いウィスパーヴォイスと、どこか寂しげで内省的なリリック。
若い世代らしいみずみずしさと、胸に刺さる言葉たちが耳に心地よい。
メジャーに行くっていうことは、大衆に届けるという目標があるから、そのためにはキャッチーであるべきだと思うんです。なので、ポップを「目指した」というよりは、自然と意識できるようになったのかなって。これまでは「好き勝手にやっていいよ」ってなると、ただただ暗くなっちゃってたから(笑)、結構大変ではあったんですけど、自分なりのポップというものを意識しました。インディーズの頃から変わらない自分の歌いたいことを、ポップさとミックスさせるという点に関しては、うまくできたかなと思います。
出典: www.cinra.net
その後も続々と作品を生み出すDAOKO
夜の学校を舞台に、ノーCGで撮影されたメジャーデビュー二枚組アルバム「DAOKO」のリードトラック。
アンニュイでミステリアスな世界観を、少女や学校を髣髴とさせるモチーフをふんだんに取り入れながら展開していく美しい映像作品である。
その素顔を2015年秋に解禁!
ミステリアスで顔をほとんど露出していなかったDAOKOだが、2015年10月発売のシングル「ShibuyaK/さみしいかみさま」のリリースに伴い、そのヴェールを脱ぎ捨てた。
90年代ポップスを思わせるサウンドが印象的な「ShibuyaK」では、渋谷区で歌唱するDAOKOの姿が印象的。
顔出しをし、より身近でポップ、しかしエッジの効いた音楽をこれからも彼女は届けてくれるだろう。