意味が分かると怖い話【短編編】※解説つき【意味怖】

意味がわかると怖い話の短編編です。隙間時間などに読みやすいボリュームとなっております。
一見普通の文章、だけどどこか様子がおかしい…。意味が分かるとゾッとする話を厳選しました。
解説をつけていますが、あくまで作成者の考察で答えではありません。複数の解釈が可能なお話もあります。

鏡に映る人影

【鏡に映る人影】

廃校になったある小学校にある大きな鏡を
深夜2時ちょうどに見ると怪奇現象が起きるという話を聞き、
夏に友人三人と早速行ってみた。

その学校は山奥にある木造の学校の校舎で
いかにも廃校という感じだった。

玄関を入るとホコリっぽい匂いが鼻にツンときた。
例の鏡は玄関の突き当たりん右に行くとすぐそこにあった。

もうすぐ2時になる、蒸し暑いなか三人とも固唾をのんで鏡を見守った。

2時になった!!…だが、特に変化はなく、
長袖の三馬鹿がこちらをじっと見ているだけだった。

遂に五分が経過し、これ以上見ても無駄と思い、三人で大したことないな、
と笑いながら校舎を後にした。ふと、友人たちの服装を見て、
蒼くなって動けなくなってしまった…。




鏡に映っている自分たちは長袖だったが、
自分たちの服装は...

耳に詰まったパチンコ玉

【耳に詰まったパチンコ玉】

とてもやかましい店だったため、
耳栓替りにパチンコ玉を左右の耳に詰めた。
ところが耳の奥に詰め込んだため抜けない。
耳掻きで取り出そうにも隙間がない。

知人が勤めるある企業の研究室を訪れた。
以前、実験用に超強力な電磁石があると聞いたから。

知人は呆れ返り「簡単に抜けるから、大丈夫」と言う。

装置の磁石の所に、右耳をつけた。電磁石のスイッチを入れる。
言葉どおり、磁石は超強力で、瞬時に磁石に引き寄せられた。
その後、カキーンカキーンという衝突音が研究室に響き渡ったのである。




左のパチンコ玉はどうなるか…

屋上の少女

【屋上の少女】

いつものように
俺はコンビニで買ったおにぎりを持って
一人屋上へ向かった。

その日は珍しく一人先客がいた。
色の白い可愛い女の子だった。
その子と目が合った。

俺は初めて人がこいに落ちた音を聞いた。




恋ではない、故…

赤い景色

【赤い景色】

ある女性は東京の大学に進学が決まり、
東京に一人暮らしする事になりました。

生活を始めているうち、部屋に小さな穴があいているのに気づいた。
その穴は隣の部屋に続いていて、穴を覗いてみた。
穴の向こうは真っ赤だった。
「隣の部屋は赤い壁紙なのか」と思いつつ毎日、
女性は小さな穴を覗いていた。

いつ見ても赤いため、隣の部屋が気になった女性は、
マンションの大家に聞いてみることにした。
「私の隣の部屋にはどういう人が住んでいますか?」
すると大家さんは答えた。

「あなたの隣の部屋は病気で目が赤い人が住んでいます。」




見えた赤は壁紙でなく…その人の…

バスの運命

【バスの運命】

ある家族が妻の実家に遊びに行くために田舎までのバスに乗っていた。
山のふもとあたりまできたときに、子供が「おなかへった」とだだをこね始めたので、しょうがなく途中のバス停で降りて近くの定食屋で食事をすることにした。
食事が終わり定食屋に設置されているテレビをふと見ると、さっきまで家族が乗っていたバスが落石事故で乗員全員死亡というニュースが流れていた。
そのニュースを見た妻は、「あのバスを降りなければよかった…」と呟いた。
それを聞いた夫は、「何を馬鹿なことを言っているんだ!」と怒鳴ったが、
すぐに「あぁ、なるほど。確かに降りなければよかった…」と妻の意図に気づく。




もしこの家族がバスを降りなかったらタイミング的に落石の石はバスにぶつからずに…

看板の言葉

【看板の言葉】

小学校に入る前の娘と遊園地に行った
入り口には看板が貼ってあって、楽しんでねと書かれていた
まだ字が読めるようになったばかりの娘が、まじまじとその看板をみていて微笑ましかった
ジェットコースター、観覧車、コーヒーカップ、と色んな乗り物に乗ったが、
しかしどうにも娘はそわそわして楽しんでいる様子がない

俺はせっかく遊園地に来たんだから入り口に書いてあるようにしないと駄目だぞ、と言うと
やたら暗い顔になる
まだ遊園地は早かったのかもしれない
仕方ないから帰ることにした
そして娘はその日自殺した
俺は今でも自分を許せない




漢字をまだ勉強していない子が「楽しんでね」という字を読むと…

妻の肉料理

【妻の肉料理】

妻が作るハンバーグはおいしいのだが、
今日はいつもと味が違う気がする

「これ何の肉なんだ?」
「静岡産よ」
「へぇ~」




静岡…さん…

言葉の真意

【言葉の真意】

夜中に電話がかかってきた 「首輪いりますか?」
動物なんてかってない俺は断った 「いりません」 電話を切ったあと目の前が回った




首輪ではなく、首はいりません…

megumu
megumu
@megumu

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