CUBE Entertainment(韓国芸能プロダクション)の徹底解説まとめ
CUBE Entertainment(CUBEエンターテインメント)とは、元JYP Entertainment代表のホン・スンソンが設立した韓国の芸能事務所である。「PENTAGON」や「(G)I-DLE」など、メンバー自身が楽曲制作などを手がける「自作ドル」が多いのが特徴。2008年に創設されK-POP企業の中では中堅に位置するが、所属アーティストのスキルは高い。
CUBE Entertainment(CUBEエンターテインメント)の概要
CUBE Entertainment(CUBEエンターテインメント)とは、2008年設立の韓国芸能プロダクションである。SM Entertainment、JYP Entertainment、YG Entertainment、HYBE Entertainmentの4大事務所には及ばないが、中堅事務所の中でも規模の大きな企業である。歴代の所属アーティストは「4Minute」や「BTOB」、「PENTAGON」や「(G)I-DLE」など。「自作ドル」と呼ばれる、アーティスト自ら楽曲のプロデュースを行うグループが多い。そのため、アイドルらしからぬ本格的な楽曲を多数リリースしてきた。また歌唱力の高さは折り紙つきで、どのグループにも優れたボーカリストが所属している。
CUBE Entertainment(CUBEエンターテインメント)の沿革・歴史
ホン・スンソンが「CUBE Entertainment」を設立
2008年、JYP Entertainmentの代表を務めていたホン・スンソンが独立し、CUBE Entertainmentを設立。ホン・スンソンとともに、のちに「HIGHLIGHT」のメンバーとなるユン・ドゥジュンやイ・ギグァンもJYP Entertainmentから移籍した。翌年に初のアイドルグループ「4Minute」をデビューさせ、直後にボーイズグループ「BEAST」(のちの「HIGHLIGHT」)もデビュー。K-POP業界へ参入した。
子会社「A CUBE Entertainment」から「Apink」が誕生
2011年、子会社「A CUBEエンターテインメント」を設立。日本でも大人気となったガールズグループ「Apink」がデビューした。また「HIGHLIGHT」のチャン・ヒョンスンと「4Minute」のキム・ヒョナによるユニット「Trouble Maker」が人気を集め、着実に人気アーティストを輩出していく。所属アーティストたちによる特別公演『UNITED CUBE CONCERT』も開催された。
レコーディングスタジオ「Cube Studio」がオープン
2012年、ソウルの人気スポットであるチョンダムドンに新レコーディングスタジオ「Cube Studio」をオープンした。アーティストのトレーニングだけではなく、カフェやショップも併設され一般にも開放されている。
サイダスHQやLOEN EntertainmentがCUBE Entertainmentを買収
2013年、韓国のマネジメントやドラマ制作などを行うサイダスHQがCUBE Entertainmentの株の約50%を取得。CUBE EntertainmentはサイダスHQの子会社となった。2015年にはLOENエンターテインメントがA CUBE Entertainmentを買収。名称をPlan A Entertainmentに変更した。
創立者ホン・スンソンの辞任
2016年、人気アーティストを多数抱える中で代表のホン・スンソンが辞任を発表。内部問題の責任を取るとして辞任したが、この際は所属アーティストや社内からの反対の声もあり約1か月後に復帰する。しかし4年後の2020年、再び社内紛争によってホン・スンソンは代表の座を降りることとなった。
CUBE Entertainment(CUBEエンターテインメント)の特徴・特色
国際色豊かなアーティスト
「BTOB」以降はほぼすべてのグループに外国出身メンバーが所属している。国籍もアメリカやタイ、日本や中華圏など多様である。海外プロモーションを行う子会社もいくつかあり、日本にはCUBE JAPANやMUSIC CUBE JAPANが設置されている。
自らプロデュースする「自作ドル」
ボーイズグループ「PENTAGON」のフイやガールズグループ「(G)I-DLE」のソヨンなど、楽曲プロデュース能力に長けたアーティストが多い。ほかにも作詞作曲に挑戦するメンバーも多く、本格的なアーティスト路線を行く楽曲が人気。一方で万人受けはあまりせず、ヒットまで時間がかかることもある。
他事務所からの引き抜きが多い
他の事務所の練習生を引き抜きデビューさせることが多く、そうしたアイドルを「リサイクルドル」と呼ぶことがある。CUBE Entertainmentの創立時もJYP Entertainmentの練習生だったユン・ドゥジュンやイ・ギグァンを引き抜き、事務所同士が不仲になったと言われている。
CUBE Entertainment(CUBEエンターテインメント)の代表的な歴代所属アーティスト・タレント
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目次 - Contents
- CUBE Entertainment(CUBEエンターテインメント)の概要
- CUBE Entertainment(CUBEエンターテインメント)の沿革・歴史
- ホン・スンソンが「CUBE Entertainment」を設立
- 子会社「A CUBE Entertainment」から「Apink」が誕生
- レコーディングスタジオ「Cube Studio」がオープン
- サイダスHQやLOEN EntertainmentがCUBE Entertainmentを買収
- 創立者ホン・スンソンの辞任
- CUBE Entertainment(CUBEエンターテインメント)の特徴・特色
- 国際色豊かなアーティスト
- 自らプロデュースする「自作ドル」
- 他事務所からの引き抜きが多い
- CUBE Entertainment(CUBEエンターテインメント)の代表的な歴代所属アーティスト・タレント
- 音楽グループ
- 4Minute(フォーミニット)
- BEAST(ビースト)/HIGHLIGHT(ハイライト)
- Apink(エーピンク)
- BTOB(ビートゥービー)
- CLC(シーエルシー)
- PENTAGON(ペンタゴン)
- (G)I-DLE(ジーアイドル)
- LIGHTSUM(ライトサム)
- ソロ
- ライ・グァンリン
- G.NA(ジーナ)
- 俳優
- ユ・ソンホ
- パク・ソニョン
- ナ・イヌ
- CUBE Entertainment(CUBEエンターテインメント)の元練習生
- ソユ(SISTAR)
- ジェヒョ(Block B)
- ユジュ(GFRIEND)
- ボナ(宇宙少女)
- 田島将吾(INI)
- ヨンジュン(TOMORROW X TOGETHER)
- ソン・ハンビン(ZEROBASEONE)
- ソク・マシュー(ZEROBASEONE)
- キム・スンフン(CIX)
- CUBE Entertainment(CUBEエンターテインメント)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
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