うるわしの宵の月(漫画・小説)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『うるわしの宵の月』とは2020年よりやまもり三香が『デザート』にて連載している、高校で「王子」と呼ばれているクールなイケメン系の女子・滝口宵と同じく「王子」と呼ばれているお金持ちかつ見た目が派手な男子・市村琥珀の恋愛模様を描いた学園ラブコメディ漫画で、「青い鳥文庫」でノベライズ化もされている。他の少女漫画では見られない「王子」同士の恋愛を主軸に置いており、高い画力と画面構成をもってロマンティックな世界観を構成しているクオリティの高い作品である。

琥珀が宵を保健室で看病した日の帰り道、お互いの居心地の良さに運命の相手ではないかと宵に話題を振る。ただ宵は運命の相手に対して疑念を抱いており、もっとちゃんと付き合ってみないと分からないという。
そんな宵の返答に対して、琥珀が宵に軽口を叩くついでに「じゃあ 付き合ってみる?」と言う。その後宵がまさかの前向きな回答をだし、このセリフを言った琥珀本人が一番驚くのであった。
後日互いに付き合う上でのルールを承諾し、お試しでお付き合いすることが決定する。

宵が琥珀を引き留めるシーン

付き合い始めて、宵の琥珀への思いが明確に変わりだしたことを表すシーン。いつもどおり大人しく下がろうとした琥珀であったが、宵のギャップある表情と行動に驚くと同時に強く惹かれるようになる。
一方宵も何度も出会いを通じて琥珀に思いを寄せていることを自覚する。ただ宵にとってヒロインのような振る舞いは、王子として扱われた自分には似合わないと悩み始める。
琥珀はお試しではなく正式に付き合い始めたいという思いを抱き、宵は恋愛に対し自分はどう振舞えばいいか悩み始める。そんなそれぞれの思いを抱える二人のお試しお付き合いは、夏祭りデートにて最終局面を迎える。

拓人「ふつうに綺麗な女の子だと思いました」

琥珀と宵の二人はお祭りデートに行くことを予定していたが、琥珀の嫉妬心によるすれ違いからお祭りデートの雲行きが怪しくなる。
そんなお祭りデートに行くか否か悩んでいた宵にむかって拓人が「ふつうに綺麗な女の子だと思いました」と言う。このセリフに宵は王子としてではなく、自分の素直な気持ちを琥珀にぶつける勇気をもらう。
その後急いでお祭りへ向かった宵は、無事に琥珀に出会う。そして琥珀と宵はお互いの気持ちを正直にぶつけ合い、ついにお試しではなく正式にお付き合いを開始するのであった。
ただ宵に惚れている拓人としては琥珀という恋のライバルに塩を送ってしまったことに、今後複雑な心境を抱え続ける。

『うるわしの宵の月』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作中に登場する施設のモチーフ

舞台にはそれぞれモチーフが存在し、作中に登場する高校は「履正社」、カレー屋なすおやじは下北沢のお店「NASU OYAJI CURRY」、市村の家は「星野リゾート 遠州」である。
第6話の初デートで訪れた場所にもモチーフが存在し、和菓子屋は「神楽坂梅花亭」で遊園地は「花やしき」である。

最終回は構想済み

『ダ・ヴィンチ』2021年10月号のインタビューにて、最終回については作者は構想済みだが、話の展開についてはキャラクターを動かしながら考えて描いていると答えている。

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