悪役令嬢に転生したはずがマリー・アントワネットでした(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『悪役令嬢に転生したはずがマリー・アントワネットでした』とは、『月刊コミックフラッパー』にて連載されていた小出よしとによる漫画。1789年頃から始まったフランス革命を時代背景にしたストーリー展開で、主人公は現代から歴史上の人物として知られるマリー・アントワネットに転生する。ギロチンで処刑される運命から逃れようと、必死で奮闘する話である。

ルイ・フィリップ・ジョセフ

のちのオルレアン公。
自身が皇帝になる為,、ルイ15世を脅かし、マリーをたぶらかし、画策する男。
童貞が大嫌いで、童貞の匂いが付いたと思い込み、香水で香りを消そうとする。

『悪役令嬢に転生したはずがマリー・アントワネットでした』の用語

フランス革命

1979年から1799年11月9日にかけてフランスで勃発した市民革命。革命後、王政廃止や憲法制定などが行われ、共和政が実現する。

ヴェルサイユ宮殿

1682年、ルイ14世の命により建てれたフランスの宮殿。
建てるきっかけは、他国の宮殿がフランスの宮殿よりも立派で豪華絢爛だった為、それに嫉妬したルイ14世が他国を上回る宮殿を立てようと試みた結果、現在の華やかで美しい宮殿が残った。
世界遺産に登録されている。

陰キャ王子

マリーが裏で呼ぶ旦那様のあだ名。

セクハラジジイ

主人公が心の中で呼ぶ義祖父ルイ15世の愛称。

『悪役令嬢に転生したはずがマリー・アントワネットでした』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

マリー・アントワネット「11歳で婚期が迫っている!?」

近代中世の王族の結婚は、国同士の結束を兼ねて婚姻を結ぶ為、婚期は最年少では10歳から始まる。
特に当時の王族女性は12歳から20歳の間で、ほぼ結婚相手が決まっていた。
結婚なんてまだまだ先だと思っていたマリーに、16歳の姉が結婚する事を知り、それがごく普通の事だと知って驚く。
「11歳で婚期が迫っている!?」と、あと4年で自分の婚期が迫ってきている事に気づいて、脳裏で転生前に母親から送られてきたトラウマのメールが蘇った。
30代よりももっと早くに婚期が迫り焦る主人公のセリフである。
幼いマリーが発言する事でよりインパクトが大きく、またコミカルに描かれているが、物語の根幹に関わる重要なシーンである。

マリー・アントワネット「許さねえ…納税者の敵め!」

デュ・バリー夫人が税金を使って豪遊している事実を知ったマリー。
現代に生きていた頃、自分の給料が税金で差し引かれ少なくなった悲しみに囚われていた過去思い出して、「許さねえ…納税者の敵め!」と腹の底から出た一言。

マリア・カロリーナ「強い同盟は戦争の抑止力。帝国と皇帝家の平和の要となるのよ」

王族の結婚がどういった意味合いを持つのか、まだ理解が低かったマリーに「強い同盟は戦争の抑止力。帝国と皇帝家の平和の要となるのよ」と教えを説いた言葉。
現時代の価値観では合わないものだが、マリア・カロリーナの自国への献身と、器の大きさを象徴している名セリフである。

『悪役令嬢に転生したはずがマリー・アントワネットでした』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

パンが無ければケーキを食べればいいじゃない

この発言はマリー・アントワネットが言った発言だと有名だが現在では否定されている。
元来マリー・アントワネットは貧しい国民の暮らしを鑑みて、倹約を試みようとしていた。
「宮殿で自分のパーティを開く予定だが、こじんまりとしたものになるでしょう」と母テレジアに送った手紙が残っている。
貴族たちは倹約を嫌がった為に、余計に史実のマリーは孤立していったのかもしれない。

当時のフランスではブリオッシュ(ケーキ)はパンよりも安価だったらしい。
「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない」このセリフを本当にマリー・アントワネットが言ったならば、それはおそらく贅沢に慣れていたからこその発言ではなく「少し慎ましいものでもいいじゃない」という意味で言った可能性が高いであろう。

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