光が死んだ夏(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『光が死んだ夏』とは、モクモクれんによる漫画で、高校生の少年よしきと親友・光(ひかる)の姿をした得体の知れない「何か」の交流を描く青春・ホラーストーリー。「次にくるマンガ大賞2022」Webマンガ部門でGlobal特別賞を受賞し、「このマンガがすごい!2023」オトコ編では第1位に選ばれた。
モクモクれんが描いた短編BL漫画が元になっており、連載版でもよしきと「何か」の関係を主軸に物語が進行する。舞台となる田舎町に「何か」が現れたことをきっかけに、次々と怪事件が起きていく。

よしき達が住む、山に囲まれた集落の名前。正式な町名ではない様子で、カタカナで表記される。

『光が死んだ夏』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

光「わかっててもお前を好きなん やめられん…ッ!!!」

正確には光に成り代わった「何か」の台詞。
よしきと似たような経験をした主婦・暮林理恵(くればやし りえ)に諭され、よしきは光が光ではないことを認めて拒絶しようとする。しかし「何か」にとって、よしきの存在は大きすぎた。涙を流しながら「わかっててもお前を好きなん やめられん…ッ!!!」と叫んだ光の体から「何か」があふれ出し、よしきに襲い掛かる。
よしきは「何か」の中に眠る記憶の片鱗を垣間見ただけで、怪我などはなかった。しかし、「嫌いにならんで」と泣きじゃくる「何か」の幼さを目の当たりにしたよしきは「自分が面倒を見ないと」という考えにいたり、理恵の忠告を無視する口実にしてしまった。

よしき「俺はどこまでもお前に付き合うよ 例え俺の何かが壊れても…」

朝子に正体を見破られたと思った光は、朝子を殺そうとしてしまう。よしきが止めたので朝子は無事で、光の正体も露見せずに済んだが、よしきは光と自分の絶望的なまでの価値観の違いに愕然とする。光は「よしきには生きていてほしい」と願いつつも、「生きていても死んでいてもその魂に違いはない」と考えていた。どうあっても自分たちは相容れないのだと考えたよしきは、自分の手で光を殺そうと試みる。しかし光は包丁で刺された程度では死なない。
「生きている人を殺してはいけない」という人間の考え方を完全には理解できないまでも、光はよしきのそばにいるために自分の「半分」をちぎってよしきに預けるという選択をする。そうすることで簡単に人を殺せない程度に自分を弱くしたのだ。よしきは殺意を向けられても自分を慕うことをやめない光を見て、自分はなんて馬鹿なんだろうと思いつつも「半分」を受け取る。そして「俺はどこまでもお前に付き合うよ 例え俺の何かが壊れても…」と密かに決心し、光の正体を調べることを提案した。

『光が死んだ夏』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作中の方言は三重県のもの

『光が死んだ夏』のボイスコミック。

『光が死んだ夏』は日本の架空の田舎町が舞台で、具体的な所在地は明言されない。しかしボイスコミックの方言指導が三重県のものだったことから、三重県に位置する集落であることがわかった。
ちなみに、ボイスコミックの方言指導はユウキ役の仁胡が担当した。

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