2pac(2パック・トゥーパック)とは【徹底解説まとめ】

2pac(2パック・トゥーパック)とは、アメリカ合衆国のラッパーであり、俳優としても活躍した偉大なアーティストである。1991年にDigital UndergroundでMCニューヨークとしてデビューし、同年11月に2Pacとして『2Pacalypse Now』でソロデビューを果たす。黒人差別や社会問題をリアルにつづった歌詞は、多くの人に影響を与えた。1996年9月8日のラスベガスで銃弾を4発被弾し、25歳という若さで命を落とす。この世を去ってからも多くのアーティストやファンに愛され続けている。

『I Get Around』

2Pacは差別や社会問題といった政治的な歌詞が多かったが、この曲に関しては性的征服を自慢するといった内容で賛否が別れる形となった。ファンクの要素を取り入れたこの楽曲は、多くのアーティストにサンプリングされている。

『So Many Tears』

この曲は彼の葛藤と深い悲しみを描いた作品である。2Pacの生涯を振り返るかのような自伝的とも言える歌詞で、「死」をテーマにしており、数々の「死」を目撃してきた彼の心情がタイトルにも表れている。

『Dear Mama』

この曲が発売された時、2Pacは刑務所に服役中だったので、MVへの出演はしていないが、母のAfeni本人が出演している。2Pacはクラックとコカインの中毒を克服できない母と喧嘩して家を出たが、ラッパーとしての実績が上がっていった頃に、施設で中毒を克服したことを知る。その後、仲直りしたことをきっかけに書いた曲である。シングルマザーで育ててくれた母への感謝と敬意を示したこの楽曲は、2Pacの作品の中でも特に人気の高い名曲だ。

『2 Of Amerikaz Most Wanted』(Feat. Snoop Dogg)

この曲はウェスト・コーストの大物ラッパー2人が共演し、Daz Dillingerがプロデュースしている。彼らの地位を象徴するかのような歌詞はこの2人にしか書けないといった表現と、Daz Dillingerの作成した素晴らしいビートに注目だ。ちなみに、MVで使われている楽曲はアルバムに収録されているバージョンではなく、アレンジされたものが使われた。

『Hit 'Em Up』

この曲はNotorious B.I.G.を中心としたイーストコーストのラッパーを侮辱するディストラックの代名詞とも言える作品だ。東西海岸の抗争が激化し、「疑い」や「不信感」から沸き起こる「怒り」が表現されている。

『California Love 』feat. Dr. Dre

この曲はDr. DreとアメリカのシンガーソングライターのRoger Troutmanをフィーチャーしており、刑務所から釈放されてからのカムバックシングルとなった。プロデュースを手掛けたのはDr. Dreであることは有名だか、この曲はもともとDr. Dreのアルバム『The Chronic 2』に収録する予定だった。しかし、早急にアルバムの収録を行うことになり、2Pacに提供したのだ。2Pacはこの曲の歌詞をたった15分で書き上げている。
アメリカのビルボードチャートで2週連続1位をたたき出し、彼の楽曲で最も売れたシングルである。

2pac(2パック・トゥーパック)の名言・発言

「ラップっていうのは演じることなんだ。もっと上手くなりたいから努力もする。誰よりも飛びぬけていたいし、デカいことをやってやりたいんだ。」

1995年10月27日にLAベニスビーチで受けたMTVのインタビューにて、「ラップっていうのは演じることなんだ。もっと上手くなりたいから努力もする。誰よりも飛びぬけていたいし、デカいことをやってやりたいんだ。」と発言している。
ラップと演技を結び付ける考え方は、2Pacの初舞台がミュージカルであったことを思わせる。彼は何があっても作曲する手を止めようとはしなかった。言葉通り、人一倍の努力をしてきたのだろう。

「アメリカという国で育ち、幼少時代はとても楽しかったけれど、貧しい生活は大嫌いだった。とても辛かった。俺たちが住んでいたのは地獄のような貧しい街で危険地域だった。」

『Tupac: Resurrection』のドキュメンタリー映画で再現された2Pacの言葉。
「アメリカという国で育ち、幼少時代はとても楽しかったけれど、貧しい生活は大嫌いだった。とても辛かった。俺たちが住んでいたのは地獄のような貧しい街で危険地域だった。」
2pacはラッパーとしてのキャリアで、アフリカ系アメリカ人に対する差別や、社会問題についてのメッセージを音楽を通じて発信し続けてきた。彼の深く重い発言は、楽曲制作の大きな原動力になっていたのかもしれない。彼の書いた曲からは、自分のように苦しい生活を強いられる世の中を変えたいという思いがひしひしと伝わってくる。

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