年末にベートーヴェンの「第九」を合唱する理由を紹介!この風潮は日本だけ!?

年末にベートーヴェンの「第九」の演奏会や合唱が行われる理由を徹底解説。昭和40年頃から広がったこの風潮は日本独自のものである。戦後の貧しいオーケストラが財源を確保するために始めたと言われている。
現代風にアレンジされたものや、日本語歌詞で歌い上げるものも紹介する。

■第九とは?

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第9番(こうきょうきょくだい9ばん)ニ短調作品125は、ベートーヴェンの9番目にして最後の交響曲

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副題として「合唱付き」が付されることも多い。

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また日本では親しみを込めて「第九」(だいく)とも呼ばれる。

第四楽章の「歓喜の歌」が圧倒的に有名。原詩は、F・シラー。

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被災地に届け!~佐渡裕 一万人の第九

1分33秒あたりからあの有名なフレーズが始まる。

毎年12月に開催される「サントリー1万人の第九」の総監督・指揮、
さらにテレビ朝日の『題名のない音楽会』(シリーズ)第5代目司会者を務めるなどして有名な
「佐渡 裕(さど ゆたか)」による指揮。

▽「年末に第九」は日本の風潮

12月に「第九」の演奏会が多いのは日本だけの現象

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ヨーロッパでは、通称「ハレルヤコーラス」で有名なヘンデル作曲の『メサイア』がよく演奏されるらしい。

この「第九」公演は、大都市圏のみならず、地方都市、農村部まで広がっています。

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「第九」を演奏しようとする発想が、市町村や学校、愛好者の単位で生まれているからです。

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▽第九を演奏する理由…それは戦後の貧しさが関係していた

そう、一言でいえば「お金が入るから」なのです。

戦後、貧しかったオーケストラが、いわゆる“もち代稼ぎ”で始めたといわれています。

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第九には、オーケストラのほかにコーラスも参加するので、出演者の総人数がとても多い。その出演者たちの知人が客として来れば、ふだんより多くの来場者が期待できます。

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合唱団員を通じて友人・家族・親戚と入場券を販売してもらえるので、安定した間接的財源にもなるのです。

合唱団を雇って連れて行ったのでは経費が高くつくので、合唱は地元で何とかならないかとプロのソリストのみを連れて共同作業で公演しました。

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合唱もプロを雇ってしまうとコストはかさみますが、学生などのアマチュアに頼めば出演料もあまりかからず、オーケストラの収益はアップするのです。

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日本で、現在のように12月に第九の演奏が多く行われるようになったのは、昭和40年頃からのようです。

ある音楽事務所が「第九」の演奏会を12月に行ったところ満員になり。それが何年か続くと、他の音楽事務所や、オーケストラも、「第九」の演奏会をするように

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それがみな満員になったことから定着していったようです。
今では年末を明るく過ごし、年を越すための大きなイベントとなりました。

▽歌詞に込められた希望

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