『神のちからっ子新聞①』~味わい深い人物たち~
さくらももこ作品と言えばもっぱらエッセイなイメージが強いですが、この新聞もオススメ。独自ワールドで繰り広げられる、不条理&シュールのオンパレードな『神のちからっ子新聞』の、愉快な登場人物について紹介します。
田の倉シミ子
米は安物、おかずは庭でとれた何かを調理、美容院代は自分出来るから0円と、相当な倹約家。
ゴマダラツルヒョウタンで創作したお面なども作っているが、ツルで作ったバッグ以外は「ゴミ」だそう。
松山くん
同級生二人と一緒に工夫クラブなる部活に所属している。
活動内容は「瓶の中に割りばしとドングリを入れる」など一言でいうとシュール。
中村お福
災難から守ってくれる不思議なお守り・福だるまを55年作り続ける女性。
1個2500円のそれは少しお高いながら、ひとつひとつ真心こもった手作り。本当にあったら手元に置いておきたくなります。
横島なす実
親のすねをかじり、可愛らしくないぬいぐるみを作る初老の女性。
気に入らない作品は笑いながら囲炉裏で燃やすなど、少しサイコっ気を感じる。
四葉クローバー
こけしコレクターのイタリア人主婦。
色気ごけし、クローバーごけし(当人にそっくりのこけし)など、不思議なこけしを沢山持つ。
あとがき
他にもたくさん、トンネルを掘り続けた堀田さんや、魔法の床を作り続ける老人・杉松スギルさんなどフシギな人が沢山います。
興味をもたれた方は、頭のネジを緩めたい時にぜひ♪