COPPELION(コッペリオン)のネタバレ解説・考察まとめ

『COPPELION』とは、『週刊ヤングマガジン』にて2008年から2016年にかけて連載された井上智徳によるSF漫画、及びそれを原作としたアニメ作品である。舞台は原発事故による放射能汚染で廃墟と化した2036年の東京。生まれつき放射能への抗体と特殊能力を持つ陸上自衛隊の女子高生コッペリオン、成瀬荊、野村タエ子、深作葵の3人が、防護服なしで死の街に潜入し生存者を救出する過酷な任務に挑む。風刺やコミカルな描写も交えて描かれる近未来アクション作品である。

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『COPPELION』(コッペリオン)の概要

『COPPELION』(コッペリオン)とは、井上智徳によるSF漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて2008年28号から2012年23号まで連載された後、『月刊ヤングマガジン』(同社)へ移籍し2012年6月号から2016年3月号まで連載された。2010年9月にアニメ化が発表されたが、放送までに3年を要するなど複雑な経緯を経てテレビ放送された。
本作は、遺伝子改造によって誕生した特殊能力者たちの活躍を描いた近未来アクションである。作中には政治や外交に対する風刺、コミカルな描写も盛り込まれている。タイトルはコメディバレエ作品『コッペリア』と「イオン」を掛け合わせた造語で、作中の生みの親の異名「Dr.コッペリウス」に由来する。

舞台は西暦2036年、お台場の原子力発電所で発生したメルトダウンにより残留放射能に満ち、無人の廃墟でありながら緑に覆われた野生の王国と化した東京都内。そこには、陸上自衛隊の特殊部隊に所属する遺伝子操作で生まれた3人の女子高生コッペリオン、成瀬荊(なるせ いばら)、野村タエ子(のむら たえこ)、深作葵(ふかさく あおい)がいた。
彼女たちは一見すると普通の女子高生だが、生まれつき放射能に対する抗体を持っているため、放射能汚染地帯でも防護服を着用せずに行動することができる。また、それぞれが個別に異なる特殊能力を有している。彼女たちは、死の街から生存者を救出するため、過酷な任務へ挑むのだった。

『COPPELION』(コッペリオン)のあらすじ・ストーリー

汚染された首都への潜入

西暦2036年、お台場の原子力発電所で発生したメルトダウンにより、東京は死の街と化していた。遺伝子操作によって放射能への耐性を持つ特殊能力者として生まれた3人の女子高生、成瀬荊(なるせ けい)、野村タエ子(のむら たえこ)、深作葵(ふかさく あおい)は、陸上自衛隊の特殊部隊「コッペリオン保健係」として、無人の廃墟となった東京へ生存者救出のために潜入する。

自衛隊特別工科学校の教頭である三島鬼兵(みしま おへい)の指令のもと捜索活動を始めた一行は、生存者に物資を送り届けていた原発の主任設計士・司馬(しば)博士と出会う。博士と共に東京上空に現れた謎のステルス爆撃機を追った荊たちは、多摩川競艇場へと向かうが、そこは民間のバックエンド企業「イエローケーキ」によって、海外からの高レベル放射性廃棄物が不法に遺棄された超高濃度危険区域だった。荊の活躍によりステルス機は撃墜され、一人残ろうとしていた司馬博士を救出して自衛隊のヘリへと託した。

亡霊師団の襲来

競艇場の放射性廃棄物を封印するシェルターが何者かに強奪され、街に戦車を率いる軍隊が現れる。その正体は、原発事故の際に国に見捨てられ、東京に置き去りにされた陸上自衛隊「第1師団」の亡霊たちだった。彼らは国への復讐のため、お台場原発に廃棄物を集めて世界を死の灰で覆おうと画策し、高濃度区域に侵入できるコッペリオンの捕獲を狙っていた。

葵が第1師団に捕らえられる中、三島教頭の要請でコッペリオン「掃除係」の黒澤遥人(くろさわ はると)が合流する。荊たちは民間人の梶井息吹(かじい いぶき)らを救出しつつ葵を奪還するが、そこへ殺人犯の遺伝子を持ち、第1師団側に付いたコッペリオンの小津歌音(おづ かのん)と小津詩音(おづ しおん)の姉妹が立ちはだかる。

高濃度放射線の死の風が迫る中、生存者たちは武蔵野電鉄の列車での新宿脱出を計画する。井の頭公園での激しい戦闘の最中、歌音の電撃を受けた葵が秘められたサイコキネシス能力を覚醒させ、危機を脱する。遥人や改心した師団長の犠牲を伴いながらも、猛追する小津姉妹を退けて和解を果たし、列車は無事に新宿駅へと到着した。

覚醒する守護天使

捜索を続ける荊たちの前に、体内で核分裂を起こすコッペリオン「探検係」の二年生、円谷真奈(つぶらや まな)と、素粒子分解能力を持つ市川迷砂(いちかわ めいさ)が現れる。二年生は全員が欠陥品であり、真奈たちの本来の任務は失敗作の処分だった。さらに、コッペリオンの開発者であるDr.コッペリウスが人形の姿を借りて現れる。

葵は真奈たちに連れ去られ、東京大学のアジトで別人格「守護天使イザナミ」として覚醒させられてしまう。一方、三島教頭の調査により、遥人がDr.コッペリウスのクローンであり、高い再生能力で生存していたことが判明する。官房長官の鴎外正宗(おうがい まさむね)からDr.コッペリウスの捕獲命令を受けた荊たちは、復活した遥人や改心した真奈と共に奪還作戦を決行。葵は元の状態へ復帰し、各国の思惑が絡む恐竜型ロボット「フォッシロイド」を粉砕した。

先進各国が完成体である葵の獲得に動く中、三島教頭はシェルター住民救出のためにクーデターを決断。住民たちは人型ロボット「エドン零式」を起動させて脱出を開始する。遥人は原発の火災修復に赴くが、高熱に巻かれて連絡を絶ってしまった。

再臨界の危機と最後の任務

三島教頭は潜水艦「幻龍」を奪取し、総理大臣の夏目八郎(なつめ はちろう)を乗せて出航する。しかし、地震の影響でお台場原発の再臨界が始まってしまう。羽田へ向かう荊たちの前に、イエローケーキの手先となったコッペリオン「忘れもの係」の伊丹刹那(いたみ せつな)らが襲来し、葵を連れ去る。
荊は重傷を負うが、Dr.コッペリウスの治療と復活した遥人の輸血で一命を取り留める。自由を求めて雇い主を裏切った忘れもの係に対し、荊たちは小津姉妹と共に最後の決戦を挑んで撃退。Dr.コッペリウスや迷砂を味方に引き入れることに成功する。
海ほたる直前でイエローケーキの傭兵部隊に襲撃されるが、遥人たちの尽力と鴎外官房長官の政治的手腕により、京都の国際会議で「放射性廃棄物輸出禁止条約(京都条約)」が締結され、イエローケーキは壊滅、戦闘は終結した。

生存者全員を潜水艦に送り届け、救助を完了した荊たち。しかし、お台場原発の再臨界を止めるため、Dr.コッペリウスは一人で現地へ向かう。荊、タエ子、葵、小津姉妹、遥人、真奈、迷砂の8人のコッペリオンは、博士の救出と東京の、そして世界の未来を守るため、再臨界が迫る原発の石棺へと向かうのだった。

『COPPELION』(コッペリオン)の登場人物・キャラクター

保健係

成瀬 荊(なるせ いばら)

CV:戸松遥
本作の主人公。陸上自衛隊第三師団特別工科学校の特殊部隊に所属する、コッペリオン保健係のリーダー。高校3年生で学級委員長も務める。黒髪セミロングの少女で、男勝りな関西弁を話す。赤十字が刻まれたルガーP08を愛用する(製造コードはC-2)。遺伝子操作によって極めて高い身体能力と戦闘能力、優れた射撃技術を持つ。強い正義感と信念を胸に死都となった東京での捜索活動に身を投じているが、想定外の事態に直面すると脆さを見せる一面もある。その実直な姿勢で周囲のコッペリオンや生存者を惹きつける。第3部では保健係の解散に伴い、Dr.コッペリウスの捕獲を目的とする調査係に転属となる。

野村 タエ子(のむら たえこ)

CV:明坂聡美
コッペリオン保健係の高校1年生で、実質的なサブリーダー。常に丁寧な口調で話し、知識が豊富で動物とすぐ親しくなれる能力を持つ。遺伝子操作により常人の10倍の視力を有するが、そのままでは頭痛を引き起こすため、普段は眼鏡で視力を抑えている。その優れた視力や知識を活かした長距離狙撃、および外科手術を得意とする。第3部では無免許医のアシモフに惹かれ、看護師として医療活動をサポートする中で、彼がイエローケーキとつながっている事実を知る。

深作 葵(ふかさく あおい)

CV:花澤香菜
コッペリオン保健係の高校1年生で、チームのムードメーカー。ショートヘアの童顔(製造コードはC-21)。食いしん坊な面があり不満を漏らすことも多いが、明るい性格で周囲の空気を和ませる。リーダーの荊を深く尊敬する一方で、気弱な自分にコンプレックスを抱いている。学生時代に小津姉妹からいじめを受けた過去がトラウマになっている。空中浮遊や電撃の吸収・放出、怪力など多彩な潜在能力を発揮するが、発動時の記憶を本人は失っている。
実は、Dr.コッペリウスによる生体実験の副作用で定着した別人格「守護天使イザナミ」を有する。アニメの世界から現れたという設定で、本来の葵とは異なり非常に攻撃的な性格をしており、呪文を唱えながら能力を全開にして対象を排除しようとする。

掃除係

黒澤 遥人(くろさわ はると)

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