「視聴率」って結局なに?どうしてみんな気にするの?調査方法や問題点を解説!

テレビ番組を評価する指標の一つに「視聴率」がある。2013年に放映された川口春奈と鈴木砂羽主演のドラマ『夫のカノジョ』の第5回は視聴率3.0%と連続ドラマ史上最低の「視聴率」を叩き出したとか、同年放映されたNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』は開始から10集連続で21%を超えたとか。上がった、下がったとテレビ局を一喜一憂させるこの「視聴率」はそもそもどのように算出されているのか、何故こんなに話題になるのか。この記事では調査方法や問題点を解説する。

視聴率は、標本数は関東、関西、名古屋の3地区で各600、その他8地区で各200しかなく、そこから統計学的に数値化

出典: tocana.jp

・1%=100万人とされるが?

1%=100万人ではない?

視聴率の都市伝説である「視聴率1%は100万人に相当する」という「思いこみ」

出典: b-chive.com

本人を約1億人とした場合、その1%は100万人、という理屈

出典: www2.odn.ne.jp

「総世帯視聴率」が大きく下がり、かつていわれた「視聴率1%=100万人」という時代ではなくなった

出典: www.news-postseven.com

視聴率1%で100万人に見られているというのは、統計学上はともかく、実態とズレている可能性は高い

出典: www.news-postseven.com

・なぜテレビ局は「視聴率」を気にするのか?

広告枠をスポンサー企業に売るために必要な「視聴率」

CM枠を売らなくてはいけないテレビ局

出典: www.news-postseven.com

受け取る人数、視聴者が増えれば、比例して購入者は増える。TV番組にお金を出すスポンサーは、何人がこの広告を見たかが気になる

出典: tocana.jp

テレビの媒体力や広告効果のひとつの指標として提示することで、利用スポンサーに対して広告料をもらう根拠とできる

出典: ja.wikipedia.org

多くのCM依頼を受け、かつCM放送料を高くするためにはスポンサーに対して、たくさんの人が見ていることを示す必要がある

出典: allabout.co.jp

・過去には買収事件も

出典: www.ttk-corp.co.jp

2003年には日本テレビで買収事件も

2003年10月に明るみに出た、日本テレビのプロデューサーが視聴率の調査家庭に金品を渡して番組を見るよう働きかけていた事件

出典: kotobank.jp

自分の制作したテレビ番組の視聴率が上がるよう、探偵業者を利用しビデオリサーチのモニター世帯を割り出し金銭を渡して視聴を依頼

出典: ja.wikipedia.org

背景には、番組の価値を測るものさしが視聴率に集中する傾向が年々強まり、何が何でも数字をとろうとする空気が広がっていた制作現場の実態が

出典: kotobank.jp

・こうしたことからテレビ番組制作での「視聴率」弊害を指摘する声も

「視聴率」至上主義になるとその弊害もあるとの指摘

視聴率が番組の良し悪しを決める唯一無二の存在になると視聴者よりスポンサーの意向を反映した番組つくりになりやすい

出典: ja.wikipedia.org

安易な方法で視聴率をとろうとし、テレビ局でやらせや捏造がが行われる

出典: www.audience-rating.com

興味本位の番組・大衆迎合的番組が増える。また、そのような番組制作にて報道の自由を大義名分にプライバシー権・放送倫理を侵害する問題が発生する温床となる

出典: ja.wikipedia.org

・データの信憑性についての批判もある「視聴率」

Lily11213
Lily11213
@Lily11213

Related Articles関連記事

【ごちそうさん】朝ドラの全話あらすじをネタバレありで紹介!視聴率もまとめてみた

【ごちそうさん】朝ドラの全話あらすじをネタバレありで紹介!視聴率もまとめてみた

杏が主演を務めたことで話題になったNHKの朝ドラ『ごちそうさん』。このドラマ共演をきっかけにして杏と東出昌大が結婚に至ったのは有名な話ですよね(その後のゴタゴタは今は触れないであげて…)。大正そして昭和の日本を舞台にしたこの作品は「食」をテーマとしており、現代に生きる私たちも深く考えさせられる内容になっています。この記事では、そんな本作の全話あらすじをネタバレありきで紹介しています。まだ観ていない方は注意してくださいね!

Read Article

大島優子が『安堂ロイド』で木村拓哉の妹役に!「人生最初で最後だと思う」と大歓喜!

大島優子が『安堂ロイド』で木村拓哉の妹役に!「人生最初で最後だと思う」と大歓喜!

2013年10月、TBS系の日曜劇場枠で、木村拓哉/キムタク主演の『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』が放映された。木村拓哉演じるアンドロイド・安堂ロイドが、100年先から大切な人を守るために現代にやってくる物語である。作中では木村拓哉の妹沫嶋七瀬を元AKB48の大島優子が熱演。役に抜擢された大島優子は「人生最初で最後だと思う」と歓喜のコメントをしていた。 この記事では、木村拓哉と大島優子が共演を果たした『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』についても紹介する。

Read Article

2013年は朝ドラがすごかった!『あまちゃん』に引き続き『ごちそうさん』も高視聴率をマーク!

2013年は朝ドラがすごかった!『あまちゃん』に引き続き『ごちそうさん』も高視聴率をマーク!

2013年度下半期のNHKの連続テレビ小説『ごちそうさん』は、杏が演じる食いしん坊の東京娘・卯野め以子がの成長を描いた物語。2013年は上半期で放送された能年玲奈主演の『あまちゃん』が社会現象を引き起こすほどの大ヒットを飛ばした年である。そのため『ごちそうさん』は放送前にどうしても『あまちゃん』と比べられ、内容を不安視する声も多数上がっていた。しかし蓋を開けていれば、『ごちそうさん』第1話の視聴率は『あまちゃん』を超える好スタートを切るのだった。

Read Article

目次 - Contents